“園生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そのふ50.0%
そのう50.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たのしみは春秋はるあき園生そのふはな、ならば胡蝶こてふになりてあそびたしと、とりとめもなきことひてくらしぬ
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かく色を揃へて花を飾るには、園生そのふの草をも、野に茂る枝をも、摘み盡し、折り盡したるかと疑はる。
(この爭ひの中に、下のかたより花園の奧方園生そのふ出で來りて、垣の外より窺ふ。)
能因法師 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
はてしなく埋もれて、紫水晶むらさきずゐしやうの色にゆる園生そのふよ、
淺蜊あさりやア淺蜊あさり剥身むきみ——高臺たかだい屋敷町やしきまちはるさむ午後ごご園生そのふ一人ひとり庭下駄にはげた爪立つまだつまで、そらざまなるむすめあり。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
口の減らないじじいめが、何を痴事たわごとかしおる! 我が日本ひのもとは神国じゃ。神の御末みすえは連綿と竹の園生そのうに生い立ちおわす。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
紺碧こんぺきの海に対し、渚にはまるで毒茸どくたけ園生そのうのように、強烈な色彩をもったシーショアパラソル、そして、テントがところせまきまでにぶちまかれる。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
往来より突抜けて物置のうしろ園生そのうまで、土間の通庭とおりにわになりおりて、その半ばに飲井戸あり。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
銀杏いちょうの葉、すこしこぼれてなつかしき、薔薇の園生そのうの霜じめりかな。
晩菊 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
人々は気付かずとも、如何に工藝の花に、生活の園生そのうが彩られているであろう。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)