“暮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
65.8%
くら15.0%
くれ13.7%
くらし1.3%
ぐれ0.9%
くる0.7%
0.5%
ぐら0.5%
ぐらし0.5%
あつ0.2%
くるゝ0.2%
0.2%
アンゴ0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あはれ新婚しんこんしきげて、一年ひとゝせふすまあたゝかならず、戰地せんちむかつて出立いでたつたをりには、しのんでかなかつたのも、嬉涙うれしなみだれたのであつた。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
二人ふたりは、はゝ父母ふぼで、同家ひとついへ二階住居にかいずまひで、むつまじくくらしたが、民也たみやのものごころおぼえてのちはゝさきだつて、前後ぜんごしてくなられた……
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そのとしも段々せまって、とう/\慶応三年のくれになって、世の中が物騒ぶっそうになって来たから、生徒も自然にその影響をこうむらなければならぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
無いのが当然で、かく申す自分すら、自分の身が流れ流れて思いもかけぬこの島でこんなくらしを為るとは夢にも思わなかったこと。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
遺恨ゐこんに思ひ音信不通ふつうに仕つり其上に昌次郎夫婦をかねねらひ候と相見え柏原と申す所へ夫婦ふうふ罷越まかりこし候跡より付行日ぐれをはかり兩人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
うらやまずあしたよりくるるまで只管ひたすら米をつきつぶにてもむだにせず其勤め方信切しんせつなりければ主人益々悦び多くの米も一向に搗減つきへりなく取扱ひ夫より其年の給金きふきん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そして、一番永く身を隠していた家が、孫兵衛、お前とお前の母親とがふたりらしで棲んでいた川島の丘のお前の屋敷だ
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今のお母さん——あなたはまだ逢わないけれど、私はそのお母さんと二人ぐらしで、お母さんの為にこうして働いている訳なの——その私のお母さんが云うのです。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
十七ばかりになる娘との親子三人ぐらしであった、ところがこのうちというのは、世にも哀れむべき、癩病らいびょう血統すじなので、娘は既に年頃になっても、何処どこからも貰手もらいてがない、娘もそれをさとったが、偶然ふと
千ヶ寺詣 (新字新仮名) / 北村四海(著)
あつかさ編目あみめとほしてをんなかほほそつよせんゑがく。をんなかほやつれてた。おほむねむつてた。みゝもとで太皷たいこやかましいおととおふくろうたこゑとがいつとはなしにさそつたのであつたかもれぬ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
致すべしと申付られける公用人等こうようにんら早速さつそく古駕籠ふるかごちやう古看板ふるかんばん三ツ并びにおび三筋女の掛無垢等かけむくとうを用意なし日のくるゝをぞ相待あひまちける扨夜も初更しよこうの頃になりしかば越前守は掛無垢かけむくかしらよりかぶりて彼古駕籠に身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そして、月々きまつてもらふお小つかひをすこしづゝ郵便ゆうびんちよ金にしはじめ、いつも母がくれるお中げんお歳の金も今までのやうに無駄むたには使つかはないことにした。
なかなか味なシブイことをするじゃないか。あのミカケ強盗タタキをしようたあ、ちょっとだれも気がつかねえからな。……どうもナメた野郎だよ。それで、いままでヌケヌケと東京にアンゴしているてえんだから……
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
……馬嘶ウマイナヽイテ白日ハクジツルル
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)