“強盗”のいろいろな読み方と例文
旧字:強盜
読み方割合
ごうとう58.1%
おしこみ25.8%
がんどう3.2%
がうとう3.2%
たたき3.2%
ぬすっと3.2%
タタキ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「わたしは、金をわたしながら、左手にかくし持っていたおのでもって、ガンとひと打ち、強盗ごうとうのひたいにくれてやったのでした。」
丘の銅像 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
日向見ひなたみのお瀧と云う日蔭の身の上とも知らず、欺されて橋場へ置くうち強盗おしこみに殺されたと思ったら……由さん何うだえ、ずう/\しく此処に居るたア
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その時に、甲板の上、ここから言えば天井の一角から、不意に強盗がんどうが一つ、この船室へつりさげられて来ました。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
何故世の中には情死しんぢう殺人ひとごろし強盗がうとう姦通かんつう自殺じさつ放火はうくわ詐欺さぎ喧嘩けんくわ脅迫けふはく謀殺ぼうさつの騒が斷えぬのであらうか、何故また狂人きちがひ行倒ゆきだふれ乞食こじき貧乏人びんぼうにんが出來るのであらうか。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
「手前は手弄てなぐさみばかりかと思ったら、いつの間に娘師や強盗たたきの真似をするようになったんだ」
貧窮組というやつはワイワイ騒ぐだけだが、浪人者というやつは大ビラで強盗ぬすっとをして歩くようなものだ。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
なかなか味なシブイことをするじゃないか。あのミカケ強盗タタキをしようたあ、ちょっとだれも気がつかねえからな。……どうもナメた野郎だよ。それで、いままでヌケヌケと東京にアンゴしているてえんだから……
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)