“がんどう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
龕燈58.0%
龕灯30.0%
頑童8.0%
強盗2.0%
玩童2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ディオゲネスが凶賊カルトゥーシュに変じたとしたらそれにもふさわしいような、銅製の古い龕燈がんどうが一つ、暖炉の上に置いてあった。
天井から龕灯がんどうがさがっていた。瑤珞ようらくを持った南蛮製の、ギヤマン細工の巨大な龕灯で、そこからさしている琥珀色の光が部屋全体を輝かせている。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
頑童がんどうはしばし黙然としていたが、突如、持ち来った棒をふるって、喜兵衛に襲いかかったのである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時に、甲板の上、ここから言えば天井の一角から、不意に強盗がんどうが一つ、この船室へつりさげられて来ました。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と言って船頭は強盗がんどうをかざして、凄い眼をしてお角のかおをじっとにらみながら
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
女優ならびに遊女の女歌舞伎、また玩童がんどうの若衆歌舞伎、いづれにせよそが存在の理由はもっぱら演技者の肉体的勢力にありて、歌舞音曲はその補助たりしや明かなり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)