“専”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
もっぱ71.4%
もつぱ8.9%
もっぱら8.3%
もつぱら4.2%
せん1.8%
ひた1.8%
もは1.8%
おも0.6%
もつ0.6%
もはら0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“専”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 芸術・美術 > 芸術史 美術史100.0%
哲学 > 東洋思想 > 日本思想5.1%
文学 > 日本文学 > 日本文学3.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
たとえばユーゴーやジューマの浪漫派小説は、もっぱら広い人生社会を書いているのに、定評はこれを主観派のものに見ている。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
大尉はもっぱら指揮を、理学士は器械部の目盛を読むことを、そして軍医がモルモットの動物反応を記録するのが役目だった。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
石橋いしばしもつぱ庶務しよむあつかつてたので、三人さんにん署名人しよめいにんとして
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
独り嬌名けうめいもつぱらにせる新春野屋の花吉が、此の頃にはかに其の影を見せぬは、必定函根はこねの湯気す所か
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
兼て不快の底意これあり候とも、働の節互に助け合い急を見継ぎ、勝利のまったきところをもっぱらに相働べきこと。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
江戸演劇は舞踊と合せてこれを貴族的なる能楽に対照しもっぱら江戸平民美術として見る時余は多大の興味を感じてまざるなり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
巽斎自身「余幼年より生質軟弱にあり。保育をもつぱらとす」と言つてゐるのを見ると、兎に角体は脾弱ひよわかつたらしい。
僻見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
わたくしは筆をるに当つて事実を伝ふることをもつぱらにし、つとめて叙事の想像にわたることを避けた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
其又となりに、ひろい所を、たつた二人ふたりせん領してゐるものがあつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「だから、何でも養生して、体を丈夫にするのがせんだよ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「おお善光寺裏!……私は、そこへ行きたかつたのです。あの貧乏徳利は自然人の栄光ある芸術ですよ。ただひたすらに生活が唄つた詩ですよ」
逃げたい心 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
そのままにひたと思入るのみなりし貫一も、やうやなやましく覚えて身動みじろぐとともに、この文殻ふみがら埓無らちなき様を見て、ややあわてたりげに左肩ひだりがたより垂れたるを取りて二つに引裂きつ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
しかる上は、もはら皇国の道を尊信いたし、最も敬神の儀怠慢いたすまじく、生涯しょうがい師弟の儀忘却つかまつるまじき事。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
これより建文の事に関せず、もはら国威を揚げしめんとして、再三いだす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
今日一口に雑種と称えているのは、おもにこのアルゼリイ種を指したものです。その後亜米利加アメリカ産の浅間号という名高い種馬も入込みました。それから次第に馬匹の改良が始まる、野辺山のべやまが原の馬市は一年増に盛んに成る、そのうわさがそれがしの宮殿下の御耳まで届くように成りました。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
故にアリストテレスが戯曲論を立つるももつぱら悲哀戯曲に就て言へるなり。
罪過論 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)
また かをす、もはらなる白。
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)