“粥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かゆ93.5%
カーシャ2.4%
がゆ2.4%
けえ0.4%
しゅく0.4%
もの0.4%
カユ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆるいかゆと、つぶした蔬菜そさいであるが、この頃ではあごがうまく動かないとみえ、口からこぼしたりするので、ずいぶん時間がかかる。
竹柏記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
玉菜汁シチイカーシャを鱈腹つめこみ、一同を誰彼なしに、手癖が悪いの、身持がよくないのと罵りちらしておいてから、自分の部屋へと戻った。
救いがゆの状況を一巡見て、館へ帰ると、彼は、いつになく、疲労の色をたたえていた。今暁、一睡はしているのに、なぜかひどく気力がふるわない。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先刻さつきおつうにこめのおけえいてもらつてそれでもやつとんだところだよ」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
上首の一人 ——しゅくに十の利あり、はんには三てんじきくるもの、いやしくもこの理を忘るるなかれ。
阿難と呪術師の娘 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
井沢香央の人々、七四かれにくこれかなしみて、もは七五しるしをもとむれども、七六ものさへ日々にすたりて、よろづにたのみなくぞ見えにけり。
ケガジは饑饉、ホイドは乞食、ケエはカユで発音は英語 cake(菓子)の ca に近い。子供などがものをガツガツ貪り喰ふ場合に、たしなめる言葉として此の言葉を用ひる。
津軽地方特有の俚諺 (新字旧仮名) / 福士幸次郎(著)