“御粥”の読み方と例文
読み方割合
おかゆ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、人はどうだか私一人としてはなんだ。ところで今夜だ——御飯は済んだと云う、御粥おかゆを食べたんだとさ。」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もっともあっちでは塩を入れて食う、我々は砂糖を入れて食う。麦の御粥おかゆみたようなもので我輩は大好だ。
倫敦消息 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
近頃一向御目にかからず、健康も時々御違和の由承り居候えども、疾に御全快の事とのみ存居候いしに、いまだに御粥おかゆと玉子にて御凌ぎは定めて御難渋の事と御察し申上候。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)