“粥釣”の読み方と例文
読み方割合
かゆつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これと似よった例は四国の粥釣かゆつりや御祝いそ、中国地方のコトコト・ホトホト、またはトロベイ・トヘイなどというもの
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
粥釣かゆつりが子供ばかりでなくむしろおとなによって行なわれたかと思わるる昔ではこうした雰囲気があるいはかなりに重要な意義をもっていたのではないかとも想像されるのである。
自由画稿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そのころ郷里高知こうちでは正月の十四日の晩に子供らが「粥釣かゆつり」と称して近所の家を回って米やあずきや切りもちをもらって歩いて、それで翌朝十五日の福の粥を作るという古い習慣が行なわれていた。
自由画稿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)