“粥杖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かゆつゑ40.0%
かゆづゑ40.0%
かゆづえ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百樹もゝき案に、くだんの風土記にふたゝ荊棘けいきよくえだを取り香花つねにいのる神前にさしはさむといひしは、餅花もちばな神棚かみたなくうずる事を聞て粥杖かゆつゑの事と混錯こんさくして記したるなるべし。しかりとすれば餅花もちはなも古き祝事しゆくじなり。
骨董集こつとうしふ上編下、かゆの木のくだりに、○粥杖かゆづゑ祝木いはひぎ○ほいたけぼうといふ物、前にいひし斗棒とぼうに同じ。
だから中央部がはじめで、しだいに今日の公認せられた悪戯いたずらとなったのである。あるいは粥杖かゆづえというので別もののごとくにも見えるが、それもまた一つの祝い棒の役目から出た名であった。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)