“荊棘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いばら53.5%
けいきょく30.7%
けいきよく11.9%
おどろ2.0%
うばら1.0%
とげいばら1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この小説家のために一歩の発展を促(うなが)されて、開化の進路にあたる一叢(ひとむら)の荊棘(いばら)を切り開いて貰ったと云わねばならんだろうと思います。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ところがグージャールは、「ラテン語を知っている」男を相手にしていることを見て取って、用心深く美学の荊棘(けいきょく)地に立てこもった。
再(ふたゝび)荊棘(けいきよく)の条(えだ)を取(とり)香花(かうくわ)神前(しんぜん)に挿(さしはさみ)供(くうず)。次に集(あつま)る各童(わらべども)手に木刀を執(とり)途(みち)に隊閙(たいだうし)、凡(すべて)有婚(こんれいして)无子(こなき)の婦(をんな)木刀を将(もつ)て遍身(へんしん)打之(これをうち)口に荷花蘭蜜(こばらみ)と舎(とな)ふ。
あながち御仏を頼みまゐらせて浄土に生れんとにはあらねど、如何なる山の奥にもありて草の庵の其内に、荊棘(おどろ)を簪(かざし)とし粟稗(あはひえ)を炊ぎてなりと
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
八七山院人とどまらねば、八八楼門(ろうもん)は八九荊棘(うばら)おひかかり、九〇経閣(きやうかく)も九一むなしく苔蒸(こけむ)しぬ。
泥濘(ぬかるみ)は、荊棘(とげいばら)、蔦葛(つたかずら)とともに、次第に深くなり、絶えず踊るような足取りで蟻(あり)を避けながら、腰までももぐる野象の足跡に落ちこむ。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)