“荊棘”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いばら57.1%
けいきょく29.8%
けいきよく9.5%
おどろ2.4%
とげいばら1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“荊棘”を含む作品のジャンル比率
文学 > イタリア文学 > 詩28.6%
文学 > フランス文学 > 小説 物語15.4%
文学 > 文学 > 叢書 全集 選集14.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
御主おんあるじかんむりとなつた荊棘いばらの木よ、血塗ちまみれの王のひたひめた見窄みすぼらしい冠。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
この時われ手を少しく前にのべてとある大いなる荊棘いばらより一の小枝を採りたるに、その幹叫びて何ぞ我を折るやといふ 三一—三三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
一同はフハンのあとについてゆくと、荊棘けいきょくみちをふさぎ、野草が一面においしげて、なにものも見ることができない。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
すでにその道は踏み出してしまったのである。官を捨て、妻子を捨てて共に荊棘けいきょくの道を覚悟の上で来てしまったのだ。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まことや成心は悟の道の稻麻竹葦たうまちくゐにして、學の路の荊棘けいきよくなれば、誰かはこれを破り、これを除かむことを欲せざらむ。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
かうなれば、この有機體は、個人の力では絶對に切り開くことの出來ない荊棘けいきよくと毒草の原始林であつた。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
鳥立とだち見よ荊棘おどろのかげの小雀こがらだに白鷹す形して飛ぶ
晶子鑑賞 (新字旧仮名) / 平野万里(著)
親の御在さねば身を重んずるおもひもやゝ薄し、あながち御仏を頼みまゐらせて浄土に生れんとにはあらねど、如何なる山の奥にもありて草の庵の其内に、荊棘おどろかざしとし粟稗あはひえを炊ぎてなりと
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
泥濘ぬかるみは、荊棘とげいばら蔦葛つたかずらとともに、次第に深くなり、絶えず踊るような足取りでありを避けながら、腰までももぐる野象の足跡に落ちこむ。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)