“神前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんぜん50.0%
かみさき10.0%
かみまえ10.0%
かむさき10.0%
みさき10.0%
みまえ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それをとするかとするか、自分のくちびるをでる、ただ一で、どんな兇刃きょうじんがもののはずみで御岳みたけ神前しんぜんの海としないかぎりもない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『播磨風土記』を見ると、神前かみさき郡大川内、同じく湯川の二処に、異俗人三十許口みそたりばかりありとあって、地名辞書にはこれも今日の寺前・長谷二村の辺に考定しています。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
筑波つくばの歌垣のように、夜もすがらの神前かみまえで、かがりも焚かず、他の人妻と他の人夫ひとづまが、闇の香を、まさぐり合う祭りに似た風習など、この豊田郡、相馬郡の辺りにも、広く行われていた。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また坂田の大俣おほまたの王が女、黒比賣に娶ひて、生みませる御子、神前かむさきの郎女、次に茨田うまらたの郎女、次に白坂しらさか活目いくめ子の郎女、次に小野をのの郎女、またの名は長目ながめ比賣四柱
ようやく頃日このごろ『皇大神宮参詣順路図会』をひもとくと、二見浦ふたみのうらの東神前みさきの東北海中に七島あり阿波良岐あはらき島という、また毛无けなし島とてまるで巌で草木なき島あり、合せて八島あいつらなる、『内宮年中行事記』に
この雨気、久しぶりの雨を地にめぐもうぞ。正成はこれより建水分たけみくまり神前みまえに、さっそく、お礼をのべに参る。——また郎党どもは、手分けして、郷々さとざと名主なぬしへ、同慶のよしを、触れ歩け。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)