“弾”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
30.1%
はじ29.5%
はず18.3%
たま8.2%
4.2%
だん2.7%
だま2.2%
はぢ0.7%
ハジ0.5%
かな0.4%
(他:24)3.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“弾”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語15.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)5.5%
文学 > 日本文学 > 詩歌2.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「唄」が終ると、なよたけのいている美しい和琴の音だけがひびき残る。………老爺ろうやはさらさらと竹籠を編んでいる。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
少年 節だけはね。私この七弦琴に合わせてくことが出来るのよ。けれども文句を知らないから口で歌うことは出来ないのよ。
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一彦が、扉を押すために、手をちょっと扉にふれますと、扉はまるではじかれたように、するすると上にあがってしまいました。
怪塔王 (新字新仮名) / 海野十三(著)
常会から帰った浩平にそのことを告げられると、おせきは夜半まで、まんじりともせずに、あれこれと胸の中で算盤をはじいた。
(新字新仮名) / 犬田卯(著)
——だが不審なのは、それまで殊のほか温順だった黒鹿毛が、なにゆえにかくも狂おしくはずみ出したか、その原因が謎でした。
カラカラッと、くう木枯こがらしと聞こえたのは、逃げるはずみに、その男が竹の束につかッて鳴ったひびきで、
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかもあまりに急いで、たまの届くところまで近寄らないうちに火蓋ひぶたを切ったので、鳥はそのまま飛び去ってしまった。
(新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
イバンスは銃をとってごうぜん一発うったが、たまはむなしく音を立てて闇中あんちゅうをとび、手ごたえはさらになかった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
ウェーヴをけた額は、円くぽこんと盛上って、それから下は、大きな鼻を除いて、中窪なかくぼみに見えた。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
またまりも、我々がやるようにしては遊ばず、何度ねかえすことが出来るかを見る為に、地面に叩きつけて遊ぶ。
新にもくする者は必ずかんだんし、新に浴する者は必ず衣を振うとは、身を重んずるのいいなり。
徳育如何 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ゆうは、小侍を顧みて、一面の筑紫琴つくしごとをかりうけ、月明りのす月の間から、琴をだんじた。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
バシッ、バシッと、魚のはねるような白い飛沫が立つのは、その敵が、かれを狙撃そげきしているだまにちがいない。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
地球の向う側から、はるばる欧羅巴ヨーロッパくんだりまでやって来て、流れだまに当って討ち死にするのはいかにも残念。
代助は人指指ひとさしゆびさきいた黒いものを、親指おやゆびつめむかふはぢいた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
硝子がらす表側おもてがはには、はぢけたあめたまたまつて、往来が多少ゆがんで見えた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
枚岡ヒラヲカイツヒメにあがる宿世スクセを持つて生れた者ゆゑ、人間の男は、ハジく、弾く、弾きとばす。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「五指ノハジクハ一拳イッケンカズ——だ。しかもこの小勢、散っては弱まる。進むも退くも、馬簾の下を離れぬように」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——が、御諚なればと、二人は懸命に、そのとき“熊野ゆや”のふしかなでて歌った。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
袴を取って踊り出すものもあればお菊のかなでる三味線に合わせて渋い喉を聞かせるものも出て来た。
赤格子九郎右衛門の娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さういふ風に、心ははづむだけ弾んでゐるのだが、どういふものか、なにひとつ、ぢつくり考へるといふことができないのである。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
話がそれからそれへとはづんで、学問のこと、生活様式のこと、道楽のこと、職業のこと、政治のことにまで及んだ。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
「有難う、ミスター・ベーカー、私は立花幾久雄と申すヴァイオリンひき、これは信子と言って、私の本当の妹でもあり、私の大事な伴奏ひきでもあります」
天才兄妹 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「世間では若菜の愛が藤井から岡崎へ移りかけて居たように言うが、どうも、それは岡崎のデマらしいよ、藤井はあの通りの美男で、その上伴奏ひきという武器を持って居るのに、岡崎と来た日にゃ、どう見ても三枚目だ、その上金の無いパトロンだ」
音波の殺人 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
簾裡れんりの美人琵琶びはたんじて鉄衣の勇士のきたるを待つ。
死は物を呼び寄するが如きおとをヴァイオリンにてたんいだす。
「うわあっ!」と、両手を頭のうえに振り廻して、初太郎は、ね仕掛けのように躍り上っていた。
私達の背後うしろには、食堂の真ん中の空地あきうずめてね仕掛けのように踊る人々と、紐育ニューヨーク渡りのバワリイKIDSのジャズ・バンドとがあった。
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
シカアレ、御辺ノ情ニ対シテ、ク弓ナク、御辺ノ恩ニ向ツテヌルヤイバナシ。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其等は、法師がいてうたふと、差別なく、皆一つものになつて了つた。
地唄 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
二人は何十発となくちましたが、一羽も弾ち落とすことが出来ませんでした。
狸のお祭り (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
じふおよびは椅子の下、ぱたりぱたりとたたきますれば、
わたくしは「おや」と思って眼を注いでいると、直ぐ、しまに案内され、再び格子戸の外へ出た男は、わたくしたちのいる羽根きの群の方に来ました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
二人とも紅いしょうの鉢巻をして、もとどりきじの尾を挿し、紫の小袖を着、腰に緑の錦を束ね、一方の手にはじきゆみを持ち、一方の手に青いひじかけをしていた。
西湖主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その男は馳けて来たらしく息をはずませていた。
あめんちあ (新字新仮名) / 富ノ沢麟太郎(著)
船橋氏は記念かたみの『欧山米水』を取り出して、一寸ちよつと表紙の埃をはたいて読みかけてはみたが、別に軍人を天使のやうに書いてもなかつたので、その儘打捨うつちやらかして了つた。
「大丈夫だ、お二人とも御評判がいいから。この興行はしりねがしますぜ」
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
私が大へんわるかつたんですから、かあさまどうぞ御免下さい、買ふつもりでも何でもないんでしたもの、あの人がひいてるの聞いてたら、みんな忘れつちまつたんです。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
へえ、それがその、面目次第もげえせんので——七年前の今月今日、ここで旦那さま方に言いつかりやしたとおり、へへへへへ、あのお約束をいいことにね、江戸へ出で、精ぜい女狂いをしておりやすうちに、とうとう旦那、三味線ひきのお多喜って女に、取っかれてしまいやして、まあ、旦那の前ですが、惚れたの腫れたのとへへへへへ、ま、そこらは御推量にお任せ申すとして、今じゃあ、そのお多喜と一しょに色街から色まちへと、恋慕流しのつれきてえしがねえ渡世で、へえ。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
びきは弟子の昇華しょうか
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「なんでも五十二三の大柄の男で、酒を飲むとむやみに陽気に騒ぎ散らすと宿の女中が話していました。ふだんはまじめなつらをしているが、なかなか道楽者らしい男で、酔うと三味線なんぞをぽつんぽつんるということです」
半七捕物帳:17 三河万歳 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
伯楽ばくらふの手代等といふ黒雲の面々が、一勢にバネにはぢかれた蛙のやうに吃驚り仰天して
バラルダ物語 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)