“弾”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
29.9%
はじ29.5%
はず18.7%
たま8.1%
4.3%
だん2.6%
だま2.1%
はぢ0.7%
ハジ0.5%
はづ0.4%
かな0.4%
ひき0.4%
たん0.3%
0.3%
0.3%
0.1%
たた0.1%
0.1%
はじきゆみ0.1%
はずま0.1%
はた0.1%
0.1%
ひい0.1%
0.1%
びき0.1%
0.1%
バネ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、もう一うしなったバイオリンを自分じぶんいもどして、それをきたいというのぞみばかりでありました。
海のかなた (新字新仮名) / 小川未明(著)
「いいえ、僕は、こんなこころよい気持ちのときに、君の胡弓こきゅうが聴きたいのだ。どうぞ、いてください、なしの花のお雪さん。」
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
古木書記ははじかれたように両手をポケットに突込んで、今朝の東都日報を私の前に差出した。私はそれを手早く拡げて、広告欄の下の方を見廻した。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
片々に抑えて片々にはじく爪の、安らかに幾関いくせきを往きつ戻りつして、春を限りと乱るる色は甲斐甲斐かいがいしくも豊かである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そればかりか、この糸は木綿のようにふっくりとはしていないから、手毬に巻き掛けても今のゴム毬のようには、ついてよくはずまなかったのである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
日吉はそこへ来るとぺこんとお辞儀をした。歌をうたいながら歩いて来た心身のはずみが、わざとする気もなく、ひょうきんに挨拶をさせるのだった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ガンたちは、たまがとどかないほど高いところを飛んでいますが、男は、ついってみたくなって、思わずダン、ダンと二発射ってしまいました。
万一これに一発のたまを与えたならば、熱病其他そのたの怖るべきたたりこうむって、一家は根絶ねだやしになると信じられている。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
何を他人がましい、あなた、と肩につかまった女の手を、背後うしろざまにねたので、うんにゃ、愚痴なようだがお前にはうらみがある。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
友人が一緒になる場合の条件などを提げて出て行ってから、二時間ばかり経つと、笹村もたわめられた竹がもとね返るような心持で家へ帰った。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それで、うそがさえずっていたので、秀公ひでこうが、ことだんじているといったんだそうだ。ぼく、なんのことかわからなかったのさ。
二少年の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
きまくだん×(16)あらしなか生命せいめいしてたゝかふおまへたちおれたちの前衛ぜんゑい、あゝ×××××(17)
『砲術調練中の過失じゃ。鳥打峠の岩鼻をまとに狙撃しておっただまが、射手いての未熟のため、こんな所へ落下した。——許されよ。御浪士』
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一同の遠征はけっしてむだでなかった、かれらは酒の原料や、茶の木を発見し、ヴィクンヤおよびラマを生けどり、飛びだまの使用法に熟達じゅくたつした。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
代助は人指指ひとさしゆびさきいた黒いものを、親指おやゆびつめむかふはぢいた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
と太郎がはにかむと、お葉はひどく気色ばんではぢき返した。「そんなことを云つてゐる時ぢやないよ。」
サクラの花びら (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「五指ノハジクハ一拳イッケンカズ——だ。しかもこの小勢、散っては弱まる。進むも退くも、馬簾の下を離れぬように」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
枚岡ヒラヲカイツヒメにあがる宿世スクセを持つて生れた者ゆゑ、人間の男は、ハジく、弾く、弾きとばす。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さういふ風に、心ははづむだけ弾んでゐるのだが、どういふものか、なにひとつ、ぢつくり考へるといふことができないのである。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
「伊藤君、先生は君の顔を見た、たしかに見た、第二の芳賀に君は擬せられとる!」と私は息をはづませて言つた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
——が、御諚なればと、二人は懸命に、そのとき“熊野ゆや”のふしかなでて歌った。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
袴を取って踊り出すものもあればお菊のかなでる三味線に合わせて渋い喉を聞かせるものも出て来た。
赤格子九郎右衛門の娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「有難う、ミスター・ベーカー、私は立花幾久雄と申すヴァイオリンひき、これは信子と言って、私の本当の妹でもあり、私の大事な伴奏ひきでもあります」
天才兄妹 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
歯薬売りの居合抜きや、人造金の指輪ゆびわ売りや、暗記術速習の本を売る書生風の男や、それから薄暗い横町の電柱の陰ではつばれた帽子で目隠しをしたヴァヰオリンひきの唄売りなど、それ/″\人のうづを作つてゐるのであつた。
煤煙の匂ひ (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
簾裡れんりの美人琵琶びはたんじて鉄衣の勇士のきたるを待つ。
死は物を呼び寄するが如きおとをヴァイオリンにてたんいだす。
私達の背後うしろには、食堂の真ん中の空地あきうずめてね仕掛けのように踊る人々と、紐育ニューヨーク渡りのバワリイKIDSのジャズ・バンドとがあった。
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
「うわあっ!」と、両手を頭のうえに振り廻して、初太郎は、ね仕掛けのように躍り上っていた。
シカアレ、御辺ノ情ニ対シテ、ク弓ナク、御辺ノ恩ニ向ツテヌルヤイバナシ。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其等は、法師がいてうたふと、差別なく、皆一つものになつて了つた。
地唄 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
二人は何十発となくちましたが、一羽も弾ち落とすことが出来ませんでした。
狸のお祭り (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
じふおよびは椅子の下、ぱたりぱたりとたたきますれば、
わたくしは「おや」と思って眼を注いでいると、直ぐ、しまに案内され、再び格子戸の外へ出た男は、わたくしたちのいる羽根きの群の方に来ました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
二人とも紅いしょうの鉢巻をして、もとどりきじの尾を挿し、紫の小袖を着、腰に緑の錦を束ね、一方の手にはじきゆみを持ち、一方の手に青いひじかけをしていた。
西湖主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その男は馳けて来たらしく息をはずませていた。
あめんちあ (新字新仮名) / 富ノ沢麟太郎(著)
船橋氏は記念かたみの『欧山米水』を取り出して、一寸ちよつと表紙の埃をはたいて読みかけてはみたが、別に軍人を天使のやうに書いてもなかつたので、その儘打捨うつちやらかして了つた。
「大丈夫だ、お二人とも御評判がいいから。この興行はしりねがしますぜ」
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
私が大へんわるかつたんですから、かあさまどうぞ御免下さい、買ふつもりでも何でもないんでしたもの、あの人がひいてるの聞いてたら、みんな忘れつちまつたんです。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
へえ、それがその、面目次第もげえせんので——七年前の今月今日、ここで旦那さま方に言いつかりやしたとおり、へへへへへ、あのお約束をいいことにね、江戸へ出で、精ぜい女狂いをしておりやすうちに、とうとう旦那、三味線ひきのお多喜って女に、取っかれてしまいやして、まあ、旦那の前ですが、惚れたの腫れたのとへへへへへ、ま、そこらは御推量にお任せ申すとして、今じゃあ、そのお多喜と一しょに色街から色まちへと、恋慕流しのつれきてえしがねえ渡世で、へえ。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
びきは弟子の昇華しょうか
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「なんでも五十二三の大柄の男で、酒を飲むとむやみに陽気に騒ぎ散らすと宿の女中が話していました。ふだんはまじめなつらをしているが、なかなか道楽者らしい男で、酔うと三味線なんぞをぽつんぽつんるということです」
半七捕物帳:17 三河万歳 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
伯楽ばくらふの手代等といふ黒雲の面々が、一勢にバネにはぢかれた蛙のやうに吃驚り仰天して
バラルダ物語 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)