“弾痕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だんこん88.9%
たまあと11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「敵の計画では、焼夷弾しょういだん毒瓦斯弾どくガスだんとで一気に、帝都を撲滅ぼくめつするつもりだったらしいですな。爆弾は、割にすくない。弾痕だんこんと被害程度とを比較して、判ります」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
……伊東はその朝、検視の折、武太郎の無残に切断された右大腿部だいたいぶの内側に銃砲による弾痕だんこんひそかに発見して、急に口をつぐんでしまったことを思い合わせた。
暴風雨に終わった一日 (新字新仮名) / 松本泰(著)
お城の門まで行ったが、もう暗いので、壁に残った戦乱の弾痕たまあとは見えなかった。今度は夜景とあって、賑かな町筋へ引き返した。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)