“焼夷弾”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
しょういだん	95.5%
せういだん	4.5%

しょういだん

移転して三月目にその家が焼夷弾（しょういだん）で丸焼けになったので、まちはずれの新柳町の或る家へ一時立ち退き、それからどうせ死ぬなら故郷で

十五年間 (新字新仮名) ／ 太宰治(著)

「焼夷弾（しょういだん）の消し方」「空の体当り」「ジャガ芋の作り方」「一機も生きて返すまじ」「節電と飛行機」不思議な情熱であった。

白痴 (新字新仮名) ／ 坂口安吾(著)

せういだん

あの時は自分の病院玄関にも焼夷弾（せういだん）の重いのが三つも落下したのであつた。自分はいよいよ覚悟し、郷里に逃れようとして、四月三四日には上野駅から出発するつもりでゐた。

三年 (新字旧仮名) ／ 斎藤茂吉(著)

“焼夷弾”の解説

焼夷弾（しょういだん、en: incendiary bomb、incendiary ammunition）は、焼夷剤（発火性の薬剤）を装填した爆弾・砲弾・銃弾である。
通常の銃砲弾・爆弾とは異なり、目標を爆発で破壊するのではなく、攻撃対象に着火させて焼き払うために使用する。そのため、発生する爆風や飛散する破片で対象物を破壊する爆弾と違い、焼夷弾は中に入っている燃料が燃焼することで、対象物を火災に追い込む。
このような、燃焼を利用する銃砲弾が全て焼夷弾ということではなく、同様の機構を持ちながらも目的の異なる、照明弾・曳光弾・発煙弾・ガス弾などもある。
(出典:Wikipedia)

焼	常用漢字 小４ 部首:⽕ 12画
夷	漢検準1級 部首:⼤ 6画
弾	常用漢字 中学 部首:⼸ 12画