“焼麺麭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
トースト54.5%
やきパン18.2%
クニーシュ9.1%
やきぱん9.1%
トウスト9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分はその時今朝見た息子むすこの顔と、アグニスとの間にどこか似たところがあるような気がした。あたかもアグニスは焼麺麭トーストかかえてくりやから出て来た。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
熱い紅茶をすすりながら焼麺麭やきパン牛酪バタを付けていると、門野かどのと云う書生が座敷から新聞を畳んで持って来た。四つ折りにしたのを座布団のわきへ置きながら
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ところがいい塩梅に、うちの老妻ばばあが気をきかせてな、ほやほやの焼麺麭クニーシュにバタをつけたやつを卓子テーブルへだしたので、一座の衆は期せずしてそのまはりへと集まつた。
やく三十分ののち彼は食卓に就いた。あつい紅茶をすゝりながら焼麺麭やきぱん牛酪バタを付けてゐると、門野かどのと云ふ書生が座敷から新聞を畳んで持つて来た。四つ折りにしたのを座布団のわきへ置きながら
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
この頃産業的に需用の多い「朝飯あさめしの食卓で焼麺麭トウスト・卵子・珈琲コーヒーと一しょに消化してあとへ残らない程度の退屈で幸福な近代結婚生活の小説」