“牛酪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
バタ40.6%
バター31.3%
ぎゅうらく15.6%
ばた3.1%
アンカ3.1%
バタア3.1%
フウル3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ややべにと金とを交えた牛酪バタいろの一面のはるばるしいさざなみであった。いよいよ夕凪だなと、私は私の船室ケビンの方へ、穏かに、また安らかに歩みを返した。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
牛酪バター乾酪チーズ口当り次第平らげたので、住民途方に暮れ猫を多く育てたが、猫一疋に鼠二十疋という多数の敵を持ちあぐんで気絶せんばかりに弱り込んだ。
それぞれに馬車の中へかつぎ込んで、牛酪ぎゅうらくや、骨羹こっかんなぞいう上等の滋養分を与えながら、来がけよりも一層ユックリユックリした速度で、故郷へ連れて帰るのです。
狂人は笑う (新字新仮名) / 夢野久作(著)
毎朝両方で二升位取れるのださうで、みんなで飲めるだけ飲んだ余りを溜めといて牛酪ばたなぞにするのだと言はれる。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
紅玉を砕いたような桜桃のジェリー、今朝焼いたばかりの Weggliウェックリ、アルプから届けてれたあたらしい牛酪アンカなどが、どんなに一同を喜ばせたろう。
それから丘を登つて修道院の裏手に行くと牛酪バタアの製造場があつた。
修道院の秋 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
「巴里に引き返すといったって、この車は前だけにしか動かないよ。おなかがすいたら、この籠の中に麺麭パン牛酪フウルが入ってるから、それでも喰べて我慢していたまえ」