“漣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さざなみ77.7%
さゞなみ14.6%
ささなみ2.9%
サヽナミ1.9%
いざちや1.0%
さゝなみ1.0%
サヾナミ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女教師鴎外、芸妓紅葉、女生徒漣(さざなみ)、女壮士正太夫(しょうだゆう)、権妻(ごんさい)美妙、女役者水蔭(すいいん)、比丘尼(びくに)露伴、後室(こうしつ)逍遥、踊の師匠眉山、町家の女房柳浪。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
夕日(ゆふひ)は低く惱ましく、わかれの光悲しげに、河岸(かし)を左右(さいう)のセエヌ川(がは)、川(かは)一杯(いつぱい)を抱(だ)きしめて、咽(むせ)んで搖(そゝ)る漣(さゞなみ)に熱い動悸(どうき)を見せてゐる。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
旅僧はその時、南無仏(なむぶつ)と唱えながら、漣(ささなみ)のごとき杉の木目の式台に立向い、かく誓って合掌して、やがて笠を脱いで一揖(いちゆう)したのであった。——
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
漣(サヽナミ)の滋賀の辛崎、幸(サキ)くあれど、大宮人の船待ちかねつ(人麻呂——万葉巻一)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
呼出さる吉田三五郎は伊勢に向(むか)ひ西家村の神職伊勢同人妻(つま)菊と申すは其方(そのはう)なるかと云に漣(いざちや)で御座ると答へける又取返して伊勢の妻菊と申すは其方(そのはう)なるかと尋るに只々漣で御座ると答(こた)へ一向に分り兼れば平石次右衞門心付き伊勢には舞太夫(まひだいふ)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
サ、サと音(おと)が聞(き)こえて、うつゝに蘆間(あしま)の漣(さゝなみ)へ動(うご)いて行(ゆ)くやうである。
十和田の夏霧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
志賀と言うても、筑前にも名高い地があるから、漣(サヾナミ)と地名を連呼する。此は、沖縄には今も行はれてゐる。其でも、地名の方は、連呼法の記憶や実用が乏しく残つた為に、大した混同はなかつた。
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)