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『十和田の夏霧』
ふりがな文庫
『
十和田の夏霧
(
とわだのなつぎり
)
』
彼處に、遙に、湖の只中なる一點のモーターは、日の光に、たゞ青瑪瑙の瓜の泛べる風情がある。また、行く船の、さながら白銀の猪の驅けるが如く見えたるも道理よ。水底には蒼龍のぬしを潛めて、大なる蠑螈の影の、藻に亂るゝ、と聞くものを。現に其處を漕いだ …
著者
泉鏡太郎
著者
泉鏡花
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約3分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
化
(
くわ
)
大
(
おほい
)
寂
(
さみ
)
漣
(
さゝなみ
)
猪
(
しゝ
)
薄
(
すゝき
)
覆
(
おほ
)
道理
(
ことわり
)
上
(
あが
)
午
(
ご
)
居
(
ゐ
)
描
(
ゑが
)
斜
(
なゝめ
)
旅店
(
りよてん
)
昨夜
(
さくや
)
湖
(
みづうみ
)
潛
(
ひそ
)
膠
(
にかは
)
雨
(
さめ
)
伸
(
のば
)
何
(
なん
)
來
(
く
)
其
(
そ
)
冷
(
つめ
)
只中
(
たゞなか
)
大降
(
おほぶり
)
床
(
ゆか
)
心地
(
こゝち
)
我
(
わ
)
新
(
あたら
)
梶
(
かぢ
)
櫓
(
ろ
)
水
(
みづ
)
水深
(
すゐしん
)
消
(
け
)
現
(
げん
)
白砂
(
しらすな
)
紙帳
(
しちやう
)
縁
(
えん
)
肘枕
(
ひぢまくら
)
蟋蟀
(
こほろぎ
)
蠑螈
(
ゐもり
)
視
(
なが
)
語
(
かた
)
遙
(
はるか
)
錦葉
(
もみぢ
)
青黒
(
あをぐろ
)
靜
(
しづか
)
音
(
おと
)
颯
(
さつ
)
一群
(
ひとむれ
)
一點
(
いつてん
)
且
(
か
)
亂
(
みだ
)
人
(
ひと
)
休屋
(
やすみや
)
伸
(
の
)
光
(
ひかり
)
其處
(
そこ
)
凄
(
すご
)
動
(
うご
)
又
(
また
)
友
(
とも
)
吹
(
ふ
)
吹通
(
ふきとほ
)
咲
(
さ
)
唄
(
うた
)
天氣
(
てんき
)
如
(
ごと
)
宿
(
やど
)
寒
(
さむ
)
實
(
じつ
)
小雨
(
こさめ
)
屆
(
とゞ
)
巖
(
いは
)
座敷
(
ざしき
)
廣
(
ひろ
)
影
(
かげ
)
彼處
(
かしこ
)
忽
(
たちま
)
思
(
おも
)
成
(
な
)
手
(
て
)
捲
(
ま
)
數百
(
すうひやく
)
日
(
ひ
)
時
(
とき
)
晴
(
は
)
水底
(
みなそこ
)
沖
(
おき
)
泊
(
とま
)
泛
(
うか
)
漆
(
うるし
)
漕
(
こ
)
瓜
(
うり
)
生
(
は
)
白銀
(
しろがね
)
私
(
わたし
)
穗
(
ほ
)
羅
(
うすもの
)