“潛”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
くゞ42.1%
もぐ22.8%
ひそ19.3%
くぐ5.3%
かづ3.5%
ひそか1.8%
かく1.8%
かつ1.8%
しの1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これえらい!……畫伯ぐわはく自若じじやくたるにも我折がをつた。が、御當人ごたうにんの、すまして、これからまた澁谷しぶやまでくゞつてかへるとふにはしたいた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「俵屋にしても、これだけの小判が天井裏に隱してあるのは容易ぢやない、もう一度天井裏にもぐつて搜して見ろ、俺は主人に逢つて訊いて見る」
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
呼吸いきめて、うむとこらへて凍着こゞえつくが、古家ふるいへすゝにむせると、時々とき/″\遣切やりきれなくつて、ひそめたくしやめ、ハツと噴出ふきだしさうで不氣味ぶきみ眞夜中まよなか
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
横手のくぐを押すと、鎖の付いた重い分銅が、ガヮラ/\と音を立てて、戸は一文字に開いた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
ここに詔りたまはく、「かみは瀬速し、しもつ瀬は弱し」とりたまひて、初めてなかつ瀬にかづきて、滌ぎたまふ時に、成りませる神の名は、八十禍津日やそまがつびの神一〇。次に大禍津日おほまがつひの神。
令史れいしすくなからず顛動てんどうして、夜明よあけて道士だうしもといた嗟歎さたんしてふ、まことのなすわざなり。それがしはたこれ奈何いかんせむ。道士だうしいはく、きみひそかにうかゞふことさら一夕ひとばんなれ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
われく、明帝めいてい洛水らくすゐあそべることあり。なみあをくして白獺はくだつあり。妖婦えうふよくするがごとにしてあいし。ひといたるをるや、こゝろあるごとくしてたゞちにかくる。
聞きたるまゝ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
かつぎ姫、「歸依きえ」の掬むなる
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
。言ふと其儘、門のとびらに身をせて、聲をしのびて泣き居たり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)