“寔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まこと98.4%
こと1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
国に斯様かような朝臣があるのはまことにめでたい限りであるから、何卒どうか此の上とも体を大切にされて、一日でも多く長生きをして下さるように
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「きのうは終日ひねもす、山をあるき、昨夜は近来になく熟睡した。そのせいか、きょうはまことに気分がよい。風邪かぜも本格的になおったとみえる」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
胸中ことに察するに余りあるが、その燕路は今夏不遇裡ふぐうりに、かの歌笑と相前後して没し、かしくは郷里の野州やしうへかへつて以来、消息を聞かず、おもひでは共に寂しい。
落語家温泉録 (新字旧仮名) / 正岡容(著)