“何卒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうぞ39.8%
なにとぞ37.9%
どうか19.2%
どう2.3%
どうそ0.4%
ビッテ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「実は、今、あの話を三吉さんにしましたところですよ」とお倉は力を入れて、「何卒どうぞまあ事業しごとの方も好い具合にまいりますと……」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
『——伝右どの、お気持は有難くいただいた。然し、公儀の断罪を待つ私共……身に余りまする。何卒なにとぞ、お火鉢はお退げ置き下さい』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ハツ/\うも御親切ごしんせつ有難ありがたぞんじます、何卒どうか貴方あなたたくかへつてくださいまし。金「かへらんでもいからおあがりな、わつしの見てめえで。 ...
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
わしも初は進まなかったが考えてみると娘の為め細川の為め至極良縁だと思う、何卒どう貴所あなたその媒酌者なこうどになってくれまいかとの言葉。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
これはいさゝかながら、そのおよろこびのしるしまでに差上げるのですが、何卒どうそこれらの品々を御受納なされて、よき初春をお迎えになって下さい
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)