“どう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ドウ
語句割合
如何29.3%
15.6%
8.6%
7.5%
奈何6.0%
5.9%
4.2%
3.5%
3.3%
2.9%
(他:72)13.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
如何どうでしょう、以上ザッと話しました僕の今日までの生涯の経過を考がえて見て、僕の心持になってもらいたいものです。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
如何どうすること出來できません、明瞭あからさまへば、そのくびぶばかりではなく
どなると同時どうじに、フイと、おどるようなからだつき——足を開き、腰を沈ませたかと思うと、抜きうちに左膳のどうへ!
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
一寸ちよつとかげどうかられたかたちで、むねらした、かほ仰向あふむけに
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
友仙の紅葉眼に殘りて、捨てゝ過ぐるにしのび難く心殘りして見返れば、信さん何うした鼻緒を切つたのか、其姿なりどう
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
どうしたんだねエ、此のは」と、お加女かめこらへず声荒ららぐるを、お熊はオホヽと徳利てうし取り上げ、
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「や、」「や、」と声をかけ合せると、や、我が身体からだは宙にられて、庭の土に沈むまで、どうとばかり。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
こいつをつえというていで、客は、箸を割って、ひじを張り、擬勢を示して大胡坐おおあぐらどうとなる。
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何かあの放逐された大尽と自分との間には一種の関係があつて、それで面白くなくて引越すとでも思はれたら奈何どうしよう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ちやこつぷあらひやうが奈何どうだとか、うまけるのに手間てまれるとかとりきんで
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
勘次かんじいへには突然とつぜんどう驚愕きやうがくせしめた事件じけんおこつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
茶碗ちやわんには一ぱいづつさけがれた。一どうはしをらしく茶碗ちやわんくちてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
先刻さっきから赤い本に指をまれた夢を見ていた、主人はこの時寝返りをどうと打ちながら「寒月だ」と大きな声を出す。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と! すっかり気おされて、精根がつきはてたものか、峰丹波、朽ち木が倒れるようにどうッと地にのけぞってしまった。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
葉子はなおもどうじなかった。そこにおんながはいって来たので話の腰が折られた。二人ふたりはしばらく黙っていた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
その位置が窓のすぐ近くなものですから、乞食のところから、明智の一きょどうが、手にとるように見えるのです。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
うですか、どうも有難う。」と云つたが、「何だい、何だい?」と竹山が云ふので、「陸軍ケイホウです。」と答へると
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
黄金の指環を喞へた鳥は、大きい輪を描いてますと周匝まはりを飛んだ。どうしたのか、此鳥だけは人の顏にならずに。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
この回の「大原御幸」は、古典平家物語では、もう一章の「六どう」とあわせ、いわゆる有終の美の、完結編となっている。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
処々ところどころ萱薄かやすすき、草々の茂みに立ったしるべの石碑を、杖笠を棄ててたたずんだ順礼、どうしゃの姿に見せる
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
またどうすゞをまぜるとるのに容易よういで、しかもかたくつて丈夫じようぶであるといふことも
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
また世界中せかいじゆうのあらゆるくに人類じんるいが、みなおな時代じだいいしからどう
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
然し文に「妻子同共討取」とあるから、何様どうも妻子は殺されたらしく、逃還にげかへつたのは一緒にた妾であるらしい。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
此書の末の方には憤怨恨悱こんひと自暴の気味とがあるが、然し天位を何様どうしようの何のといふそんな気味は少しも無い。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
なるほどモーニングの大きい穴の向うには、背中の方のモーニングの裏地うらじが見えるばかりで中はガランどうに見えました。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
北海道万寿炭坑行きのボイラー三本を、万寿丸は、横浜から、室蘭への航海に、そのガランどうの腹の中に吸い込んだ。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
『イヤまつたく貴君あなたの物で御座ございます、けれども何卒どうまげわたくしたまはりたう御座ございます』
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
初め植木屋夫婦が引越して来た時、井戸がないので何卒どうか水を汲ましてくれと大庭家に依頼たのみに来た。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「火の玉」少尉は、相手がうごかなくなったのを見ると、そのまま自分もどうとその場に倒れた。
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ルリ子はうららかな太陽の光を浴びながら、梅田十八と抱き合っているうちに、急に梅田の身体が消えてしまって、弾みをくってどうとベンチの上に長くなって仆れる。
軍用鼠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
時雄はふらふらと危く小便をしていたが、それがすむと、突如いきなりどうと厠の中に横に寝てしまった。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
と思うと、波頭は吹きつける風にそりを打ってどうとくずれこんだ。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
么麽どうしてこのいわはずにられやう、去年きよねんも、一昨年おとゞし
這般な議論は么麽どうでも可いが、処で此高時殿が大の闘犬好きで其お庇で我々は大分進歩した。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
斯樣な事は何樣どうも人が打捨てて構はずに知らず識らず歳月を經て居るものであるから、扨之を改めよう癒さうと云つても
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
福を惜む人が必らずしも福に遇ふとは限るまいが、何樣どうも惜福の工夫と福との間には關係の除き去る可からざるものが有るに相違ない。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「僕はとうてい、あの倍音が鐘だけで証明出来ようとは思わんがね。それより手近な問題は、鎧通しを伸子が握らされたかどうか——にあると思うのだ」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それであのおハガキを頂いてから、従兄は「其看板が直ったかどうか、きっと見に通るに違いない。通れば並みの人と視線のやり場がちがう」と申しまして、注意を怠らなかったそうです。
青バスの女 (新字新仮名) / 辰野九紫(著)
き立てられ、孝助は止むを得ず形見の一刀腰に打込み、包を片手に立上り、主人のめいに随って脇差抜いて主人の元結もとゆいをはじき、大地へどう泣伏なきふし、
然れども思え、いたずらに哭してどうして、墓前の花にそそぎ尽したる我が千行せんこうなんだ、果して慈父が泉下の心にかなうべきか、いわゆる「父の菩提ぼだい」をとむらい得べきか。
父の墓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
障子が段々だんだんまぶしくなって、時々吃驚びっくりする様な大きなおとをさしてドサリどうと雪が落ちる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
黒を向うに置いて、走りかゝってどう体当たいあたりをくれて衝倒つきたおしたりした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
かのうらぶれのいか物師、 木どうがかりのかどなれや。
文語詩稿 一百篇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
⦅後どう又兵衛いつつも拝んだづなす⦆
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
どうつ!」とヴァンダーヴォットタイムイティス中の、鞣皮で張った肱掛椅子に腰を下した小さな爺さんたちが、鸚鵡おうむ返しに言った。
鐘塔の悪魔 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
そして子供たちの懐中時計も、猫や豚の尻尾についている小さな鍍金めっきの時計も「どうつ!」と言った。
鐘塔の悪魔 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
先生少しも御承知ないから、么麼どうも此頃の小説は千篇一律で詰りませんナ、女郎文学でござる、心中文学で厶ると欺騙して引退るだけだ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
何しろ学問は打棄うつちやつて西鶴が么麼どうしたの其碩きせきが么麼したの紅葉はえらいのさゞなみは感心だのと頻りに肩を入れられるさうナ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
鶏頭、鶏頭、俺は什麽どう考へても軽薄にはなれない、あの人が恋しい。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
何から何如どう手を着けていか分らない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
将来の自由党の名士を以って自任しているのなら、グラッドストンかコブデン、ブライトあたりに傾倒すべきだが、何如どうしたはずみだったか、松陰先生に心酔して了って、書風までつとめて其人に似せ、ひそかに何回猛士とかせんして喜んでいた迄は罪がないが、困った事には、斯うなると世間に余り偉い人が無くなる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
なにんだとう、づう/\しい阿魔あまだ、くし何故どうしてらつたんだかつてろつちんだ、んでもわかんねえのか、つてろよ」勘次かんじしばらあひだいて、またかつと忌々敷いま/\しくなつたやうに
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
どうあり、ただちに予等を引いて応接室に到る。長方形の卓一、洋風の椅子二三、卓上に盤あり。陶製の果物を盛る。この梨、この葡萄、この林檎、——このつたなき自然の摸倣以外に、いつも目を慰むべき装飾なし。然れども室に塵埃を見ず。簡素の気に満てるは愉快なり。」
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「叔父さん、一寸被入いらしつて下さいませんか。あねさんが奈様どうかしましたから。」
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
早くお婿さんが来て自分を一緒に遠いところへ連れて行つて欲しい、斯の熱くなつたり冷くなつたりするやうな繊柔ひよわい自分をもつと奈様どうかして欲しいと願つた。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
如何樣どうしたのだ、一所に下りて行かう、とすゝめると、視線を落したまゝ動かない。
(旧字旧仮名) / 吉江喬松吉江孤雁(著)