“千行”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちすぢ60.0%
せんこう20.0%
ちすじ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
而れども言語の未だ血肉とならざりし世にありし靈魂の王たる人々のこゝにあるを見るにおよびて、我眼は千行ちすぢの涙を流しつ。
然れども思え、いたずらに哭してどうして、墓前の花にそそぎ尽したる我が千行せんこうなんだ、果して慈父が泉下の心にかなうべきか、いわゆる「父の菩提ぼだい」をとむらい得べきか。
父の墓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
余が病は全くえぬ。エリスが生けるかばねを抱きて千行ちすじの涙をそそぎしは幾度いくたびぞ。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)