“菩提”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼだい92.7%
さとり2.1%
ぼたい1.0%
ぼでい1.0%
ぼでえ1.0%
ボージユ1.0%
リンデン1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのいたみなやみの心の中に、いよいよ深く疾翔大力さまのお慈悲じひを刻みつけるじゃぞ、いいかや、まことにそれこそ菩提ぼだいのたねじゃ。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
だから私どももまた般若の智慧を磨くことによって、みな共に仏道を感じ、真の菩提さとりの世界へ行かねばうそだ、ということをいったものであります。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
悔悟くわいごすること少なからず終にあまとなり兩人共同村にて人々の菩提ぼたい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
手分をして尋ねたらおえいさんとやらにも逢えねえという訳もねえから、今早まって命を捨てるよりも、いきていて、死んだ宇之助さんの菩提ぼでいを弔うのは貴方あんたと多助ばかりだ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「お葬えはお手のもんだ。まあ、せいぜい菩提ぼでえを——と、それよりゃあ、のう、佐平どんとやら、お寺に昨夜紛失物がありやしたのう?」
波羅僧羯諦ハラサムギヤテイ 菩提ボージユ 薩婆訶ソハカ
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
粉碾磑こなひきうすのうへに粉とみたのは霜。その霜にひらりと、蜆蝶しゞみてふが落ちてくる…。蜆蝶と見れば、これは菩提リンデン樹のひとひら。
希臘十字 (新字旧仮名) / 高祖保(著)