釘抜藤吉捕物覚書くぎぬきとうきちとりものおぼえがき02 梅雨に咲く花02 つゆにさくはな
「ちぇっ、朝っぱらから勘弁ならねえ。」 読みさしの黄表紙を伏せると、勘弁勘次は突っかかるようにこう言って、開けっ放した海老床の腰高越しに戸外を覗いた。 「御覧なせえ、親分。勘弁ならねえ癩病人が通りやすぜ——縁起でもねえや、ぺっ。」 「金桂鳥 …
作品に特徴的な語句
容貌そつぼう 嫉妬やっかみ 四時よとき 往復いきけえ 寂然しいん 服装こしらえ 永久とわ ささ 手遊てすさび 癩病なりんぼ 菩提ぼでえ かた 下旬すえ くだ 情夫まぶ 表通おもて 貸家たな 闇黒くらがり 霖雨きりさめ 露出あらわ あが いじ あら 方寸むね 格闘あらそい 真実まこと 不平こぼ はじ 新仏にいぼとけ 昼飯ひる あけ がまち かし 爪探まさぐ こいし 紅潮あからみ 舞台いた 見識みし かこ 記憶おぼ 質問たずね 身動みじろ 遺恨うらみ 重立おもだち 青花はないろ しか にわとり どんぶり 仮初かりそめ 先様さきさま 凝視みつ えぐ 剽悍ひょうかん 口許くちもと 口詠くちずさ なご から 喬木きょうぼく 外部そと 女犯にょぼん 奴傘やっこ 宗桂そうけい まさ 干葉ひば 年齢とし 庖丁ほうちょう 庫裏くり 快楽けらく 怪訝けげん 憮然ぶぜん おそ おのの 戸外そと 所化しょけ 所有もの 折助おりすけ 攀登よじのぼ 放心ぼんやり 数多あまた 料簡りょうけん 新棺あらかん 日和ひより 日還にっかん 昼夜ちゅうや とき 暗黒やみ すじ まくら 梅雨つゆ 梳場すきば わざ 樽柿たるがき 此女これ 歩切ふぎ 流眄ながしめ 溌剌はつらつ
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