釘抜藤吉捕物覚書くぎぬきとうきちとりものおぼえがき01 のの字の刀痕01 ののじのあと
早いのが飛鳥山。 花の噂に、横町の銭湯が賑わって、八百八町の人の心が一つの陽炎と立ち昇る、安政三年の春未だ寒いある雨上りの、明けの五つというから辰の刻であった。 唐桟の素袷に高足駄を突っ掛けた勘弁勘次は、山谷の伯父の家へ一泊しての帰るさ、朝 …
作品に特徴的な語句
つか 発見めっか しり 逡巡たじたじ 正面まえ 水面みなも 冷笑ひやか 命令いいつ 中央なか 二度うら 刀痕あと すが 凝然じっ 口論いさかい 吉原なか たくみ 幇間たいこもち 拒絶ことわ こね こす 早計はやみち あか がまち 機会しお 無人むにん 表口いりぐち よしみ こつ しゃちほこ 丑満うしみつ 主人あるじ 傷痕きずあと 公事くじ 内部なか 出任でまか 利鎌とがま えぐ 北廓なか 半纏はんてん 口吟くちずさ いのち 唐桟とうざん 嘘言うそ 執拗しつよう 大仰おおぎょう 巌畳がんじょう 平常ふだん 店者たなもの 建仁けんにん 戸外そと もた 数珠じゅず 日永ひなが とき 木偶でく 朱総しゅぶさ なにがし 柘榴ざくろ 桜井さくらい 業腹ごうはら 此家ここ 此町ここ 水茎みずぐき 泥濘ぬかるみ 流行はや 炭団たどん ただ 爪弾つまはじ 犯人ほし 現今いま きず しび 真正ほんとう 真物ほんもの 眼光まなざし 神輿みこし かぞ しの 素袷すあわせ 綽名あだな 脾腹ひばら 自宅うち 臭気におい 花魁おいらん 葬式とむらい うち たち にじ 閑暇ひま 陽炎かげろう なび たぼ 鳩尾みぞおち
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