“此町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ここ66.7%
このまち33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今朝早くいつものように此町ここを通りかかった三河島の納豆売りの子供が、呼声も眠そうに朝霧の中をこの家の前までくると格子の中から異臭が鼻を衝いた。
踊りに妙を得し雪といふ美形びけい、唯今のお座敷にてお米のなります木はと至極あどけなき事は申とも、もとは此町ここ巻帯党まきおびづれにて花がるたの内職せしものなり
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
アンドレイ、エヒミチがあらた院長ゐんちやうとして此町このまちときは、病院びやうゐん亂脈らんみやく名状めいじやうすべからざるもので。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
あれこゑ此町このまちにはかせぬがくしとふでやの女房にようぼうしたうちしてへば、店先みせさきこしをかけて往來ゆきゝながめしがへりの美登利みどり、はらりとさが前髮まへがみ黄楊つげ鬂櫛びんぐしにちやつときあげて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)