“往來”のいろいろな読み方と例文
新字:往来
読み方割合
わうらい36.9%
ゆきき29.2%
ゆきゝ24.6%
ゆきかひ3.1%
いきき1.5%
いきゝ1.5%
おもて1.5%
ゆきか1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
記録(きろく)は愼(つゝし)まなければ成(な)らない。——此(こ)のあたりで、白刃(しらは)の往來(わうらい)するを見(み)たは事實(じじつ)である。……けれども、敵(かたき)は唯(たゞ)、宵闇(よひやみ)の暗(くら)さであつた。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
こたびの道づれは婢(はしため)一人のみ。例の男仲間は一人だになし。かく膽太く羅馬拿破里の間を往來(ゆきき)する女はあらぬならん、奈何(いかに)などいへり。
お文さんの許(ところ)は極く懇意で、私の家とは互に近く往來(ゆきゝ)しました。風呂でも立つと言へば、互に提灯つけて通ふほどの間柄でした。
今歳(ことし)も今日(けふ)十二月(ぐわつ)の十五日(にち)、世間(せけん)おしつまりて人(ひと)の往來(ゆきかひ)大路(おほぢ)にいそがはしく、お出人(でいり)の町人(てうにん)お歳暮(せいぼ)持參(ぢさん)するものお勝手(かつて)に賑々(にぎ/\)しく、急(いそ)ぎたる家(いゑ)には餠(もち)つきのおとさへ聞(きこ)ゆるに
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ああ空しくて往來(いきき)ずり
君が家 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
下(しも)の方(ほう)に居(ゐ)あんすがね、わしは往來(いきゝ)なしでさ、同胞(きやうでえ)だたあ思(おも)はねえからつてわし斷(ことわ)つたんでがすから、わし等(ら)嚊(かゝあ)死(し)んだ時(とき)だつて來(き)もしねえんですかんね、お内儀(かみ)さんさうえ者(もな)あ有(あ)りあんすめえね
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
だがまた例の、往來(おもて)にいたあいだ、今日一日、一刻も彼から離れなかった想念が、今なお依然として群がり寄せ、執拗に執念深く彼の病める頭の扉を叩きつづけるのだった。
土橋(どばし)を斜(なゝめ)に烏森(からすもり)、と町(まち)もおどろ/\しく、やがて新橋驛(しんばしえき)へ着(つ)いて、づぶ/\と其(そ)の濡幌(ぬれほろ)を疊(たゝ)んで出(い)で、𤏋(ぱつ)と明(あかる)く成(な)つた處(ところ)は、暴風雨(あらし)の船(ふね)に燈明臺(とうみやうだい)、人影(ひとかげ)黒(くろ)く、すた/\と疎(まば)らに往來(ゆきか)ふ。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)