“人”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひと48.2%
にん25.7%
びと6.6%
5.1%
じん3.8%
うど3.4%
1.8%
しと0.9%
ヒト0.9%
ビト0.6%
(他:29)3.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“人”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)55.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語13.5%
文学 > 日本文学 > 詩歌4.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「このかねがなしになると、これから報恩講ほうおんこうのときなんかに、ひとあつめるのにこまるわなア。」
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
人をつたものゝ受くるばつは、られたひとにくからる血潮であるとかたしんじてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
『オヤおきぬ!』とおももなくくるまぶ、三にんたちままどしたた。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
それはかく不意ふい来客らいきゃくとしては五六十にんはなかなかの大人数おおにんずうでございます。
かの焔の中に、彼等は門を作りてローマびとのたふとき祖先をこゝよりいでしめし馬の伏勢ふせぜいいたみ 五八―六〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
命運さだめなきプーリアの地に、トロイアびとのため、また誤ることなきリヴィオのしるせるごとくいと多くの指輪を 七―
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「兩國には相違ねえが、あの小屋からずつと離れた龜澤町の路地に若い男が、殺されて居るが、困つたことには見知りがねえ」
さあ、どんづまりのその女郎が殺されましてからは、怪我にもゆきがございません、これはまた無いはずでございましょう。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
群衆ぐんしゅうはさっそくってしまった。二、三人ひまじんのこっていまの事件じけんろんじ合っていた。
ですからクロマニヨンじんは、われ/\と同樣どうよう現代人げんだいじんといふをつけなければなりません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
「清水和助といふ町一番の大地主で、苗字めうじまで名乘る家のかゝうど、お夏といふ十八になる娘が盜まれましたよ」
かゝうどのお半といふのは無類のお人好しで、顏はまづいが氣立ての良い女だ。染五郎とお絹のことといふと夢中になる」
「……来ないねっ、降りて来ないんだね。勝手におしっ、ぬすねこみたいに、女房のまえにも、出られないのかえ」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かつて聞いたことのない、美しいことばを朗かな声で歌うのに、その音調が好く整っていて、しろうとは思われぬ程である。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
『それ其処にバケツが有るよ。それ、それ、何処を見てるだらう、このしとは。』と言つて、三和土たたきになつた流場の隅を指した。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
雖然だども、あのしとだつて、お前達めえだち親達おやだちさ、申訳なくなるべす。』
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ヒザが、ヒヂが、オモムろに埋れてゐた感覚をとり戻して来るらしく、ヒトの頭に響いて居るもの――。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
所謂「クワンヒト」である為には、自分の奉仕する神社の経済状態を知らない様では、実際曠職と言はねばならぬ。
神道の史的価値 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
天使の、はる/″\下り給へりける、あやしきしはぶるひビトども、あつまりゐる中にうちまじりつゝ、御けしきをがみ見まつる
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
たゞビトの考へから言へば、苦しい現実のひき続きではあつたのだが、姫にとつては、心驚く事ばかりであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「いや/\、左様さうい、何でもえれかたに成らしやつたと云ふ沙汰さたで御座りまする」と
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
伯母御様の所から逃げ出しなすつて、外国迄も行つて修業なすつて、えらかたにならしやつたと云ふことは薄々聞いてをりましたが、――どうも思ひ掛けねエ所で御目に掛りまして
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
と女の子のあどけないのが幾たりか声を揃えて唄うのが、町を隔てて彼方あなたに聞える。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
吉田仲禎(名祥、号長達ちやうたつとがうす、東都医官)、木村駿卿、狩野卿雲、此四たり余常汝爾之交よつねにじよじのまじはりを為す友也。享和之二二月廿九日仲禎君と素問合読がふどくなすとてゐたりしに、卿雲おもはずもとぶらひき。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わこ達のセレナーデが、夜っぴて米沢町の路地で競演する風景は、まことに哀れ深いものがあったでしょう。
あづまが扇に染めし梅の歌それおもひでに春とこそ思へ
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
「このふとは。馬鹿くでねえ。おらの年でハア、惚れるのなんのちゅう事があるもンけえ」
青服の男 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
「浜でねえ? たらまた山かい。魚を商売にするふとが暇さえあれば山さ突っぱしるだから怪体けたいだあてばさ。いい人でもいるだんべさ。は、は、は、‥‥。うんすらいてこすに、一押し手を貸すもんだよ」
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ときにいつもはたものたれらつかまへて、尻上しりあがりの、すました調子てうし
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
見る時にいつもはたものを誰かしらつかまえて、尻上りの、すました調子で、何かものをいっていなかったことはほとんど無い。
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「この名刀、この腕の持主が、五百石に足らぬ扶持ふちを取りかね、いつまでもかかゅうどで朽ちているとは」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「変事があったら、すぐ駈けて来て、門をたたけ。うちのかかゅうどどのは、そういう折を待ってござるが、出会わないので、毎日、髀肉ひにくたんをもらしているくらいだ」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「もっとくれ! のこすのはしい、おれが一でいただいちまおうよ。」といいながら、とうとう一人ひとりで、みんなべてしまって
車之助は、――! まで叫んで一同みなの耳へ届かせないうちに、根太ねだから生えたように、部屋の敷居の上にチョコナンと、一個の首となって鎮座ましましていた。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
女『アノナハーン、アエヅダケァガナハーン、昨日キノナスアレー、シタアナーハン。』
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
女『アノナハーン、アェヅダケァガナハーン、昨日キノナスアレー、シタアナーハン。』
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
いまもその洞穴ほらあないりぐちつてゐる碑文ひぶんにそのことがしるされてあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
八「今ほこにいたしそ如何ぞうすさな」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ものはあるげにござりまして……旧藩頃の先主人が、夜学の端に承わります。昔そのからの都の大道を、一時あるとき、その何でござりまして、怪しげな道人が、髪をさばいて、何と、骨だらけなあおい胸を岸破々々がばがばと開けました真中まんなかへ、ひとという字を書いたのを掻開かっぱだけて往来中駆廻ったげでござります。
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
烟草たばこすぱ/\長烟管ながぎせる立膝たてひざ無作法ぶさはうさもとがめるひいのなきこそよけれ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「飲めよ、ネェ、騒げェよ、三十がァゥめェよゥ。三十ぎればァ、たゞのひいとゥ。コラ/\」
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
どんなにこのやまうえに一ひとりっているのではさびしいでしょうね。しかし、忍耐にんたいをしなければなりません。わたしは、また、きっと、もう一ここへやってきますよ。それまでは、達者たっしゃでいてください。
山の上の木と雲の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
『畳たゝいて此方こちひとオ――これ、此方こちの人、此方こちの人ツたら、ホホヽヽヽヽ。』
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『どういふわけでうれしい?』といふ質問に対して人は容易にその理由を説明することができる。けれども『どういふ工合にうれしい』といふ問に対しては何ぴともたやすくその心理を説明することは出来ない。
月に吠える (新字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
「この頃 **ジンが 石川湧にフランス語を習ってるんだって」
心持について (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ぎょ・きょう・きゅうなどは、チユから出た神の接尾語で、あまみ・しねりが神の国土の名である。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
おなじ八重山群島の中には、まやの神の代りににいるピツを持つて居る地方も、澤山ある。
例せば馬のチェロキー名サウクイリ(小荷駄運び)、デラウェヤ名ナナヤンゲス(背負い運び獣)、チペワ名パイバイジコグンジ(一蹄獣)、またダコタ人は従前物を負う畜ただ犬のみあったから、馬をスンカワカン(霊犬すなわち不思議に荷を負う畜)と呼ぶがごとし(一八六二年版『有史前のプレヒストリック・マン』一巻七二頁)。