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人
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じん
ふりがな文庫
“
人
(
じん
)” の例文
人
(
じん
)
、
馬
(
ば
)
、時々
飛々
(
とびとび
)
に数えるほどで、自動車の音は高く立ちながら、鳴く
音
(
ね
)
はもとより、ともすると、驚いて飛ぶ鳥の羽音が聞こえた。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
月野
博士
(
はかせ
)
はロウエル
教授
(
けうじゆ
)
と
同
(
おな
)
じ
考
(
かんが
)
へで
火星
(
くわせい
)
は水が
少
(
すく
)
ない そこで
運河
(
うんが
)
へは火星
人
(
じん
)
が大
仕掛
(
じかけ
)
の
給水
(
きふすゐ
)
ポンプで水をくばるといふのぢや
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
それやこれやの
關係
(
かんけい
)
で、
日本
(
につぽん
)
は
地震學
(
ぢしんがく
)
開發
(
かいはつ
)
の
國
(
くに
)
といはれてゐるのであるが、
然
(
しか
)
し
其開發者
(
そのかいはつしや
)
の
重
(
おも
)
な
人々
(
じんこう
)
は
外國人
(
がいこくじん
)
、
特
(
とく
)
にイギリス
人
(
じん
)
であつた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
「きょうは
人中
(
じんちゅう
)
の
人
(
じん
)
を見た。一世を率いる宰相も国の宝だが、
一畝
(
いっせ
)
の田を守るかれの如きもひとしく土の宝じゃ。愚鈍はまま神にも近い」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
從
(
したが
)
つてそれ
以前
(
いぜん
)
の
原始人
(
げんしじん
)
だとか、ハイデルベルグ
人
(
じん
)
だとかに
至
(
いた
)
つては
何萬年前
(
なんまんねんまへ
)
であるか、にはかに
見當
(
けんとう
)
がつかないくらゐです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
▼ もっと見る
そんなことをイギリス
人
(
じん
)
はしりませんから、
行列
(
ぎょうれつ
)
をよこぎろうとしたのです。それを、ぶれいものというので、きりころしてしまいました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
わが
日本民族
(
にほんみんぞく
)
は
靈智
(
れいち
)
靈能
(
れいのう
)
を
有
(
も
)
つてゐる。
炳乎
(
へいこ
)
たる
獨特
(
どくとく
)
の
文化
(
ぶんくわ
)
を
有
(
いう
)
してゐる。
素
(
もと
)
より
拓拔氏
(
たくばつし
)
や
印度人
(
いんどじん
)
やトルコ
人
(
じん
)
の
比
(
ひ
)
ではない。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
振返ってみると、なるほど、梅ヶ谷のような
大女
(
おおおんな
)
、顔を
真白
(
まっしろ
)
に塗立てた
人
(
じん
)
三
化
(
ばけ
)
七が、
頻
(
しき
)
りに手招きしながら追っ掛けて来る。
本州横断 癇癪徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
これがフランス
人
(
じん
)
の会合であったならば、
雄弁
(
ゆうべん
)
能弁
(
のうべん
)
ジェスチュアその他ドラマチックの
動作
(
どうさ
)
がさだめしみごとなものであったろうと想像さる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
尤も長崎から
上方
(
かみがた
)
に来たのはかなり古い時代で、西鶴の作にも軽焼の名が見えるから
天和
(
てんな
)
貞享
(
じょうきょう
)
頃には最う上方
人
(
じん
)
に賞翫されていたものと見える。
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
仕止めたは、正しく古中条流の秘伝、火竜、
小波
(
さざなみ
)
、飛電の組太刀と見た。姿こそ下郎なれども尋常の
人
(
じん
)
ではござるまい。
仔細
(
しさい
)
お聞かせ下さらぬか
半化け又平
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
妻は、模様も分らなくなった
風呂敷
(
ふろしき
)
を三角に折って
露西亜
(
ロシア
)
人
(
じん
)
のように
頬
(
ほお
)
かむりをして、赤坊を背中に背負いこんで、せっせと小枝や根っこを拾った。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
また、
坊
(
ぼう
)
さんのあげる、おいのりをおききなさい。——インド
人
(
じん
)
のやもめは、
火葬
(
かそう
)
のたきぎのつまれた上に、ながい赤いマントをまとって立っています。
雪の女王:七つのお話でできているおとぎ物語
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
このひとは ながさきで うまれたのですが、お
父
(
とう
)
さんは オランダ
人
(
じん
)
でした。いまで いえば アイノコです。
一休さん
(新字新仮名)
/
五十公野清一
(著)
それに
続
(
つづ
)
いては
小体
(
こがら
)
な、
元気
(
げんき
)
な、
頤鬚
(
あごひげ
)
の
尖
(
とが
)
った、
髪
(
かみ
)
の
黒
(
くろ
)
いネグル
人
(
じん
)
のように
縮
(
ちぢ
)
れた、すこしも
落着
(
おちつ
)
かぬ
老人
(
ろうじん
)
。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
と云いながら見ると、肩巾の広い、筋骨の
逞
(
たくま
)
しい、色が
真黒
(
まっくろ
)
で、毛むくじゃらでございます。実に
鍾馗
(
しょうき
)
さまか北海道のアイノ
人
(
じん
)
が出たような様子で有ります。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
二十めんそうは、フランス
人
(
じん
)
がはつめいした、そらのとべるきかいをもっています。はこのようなものをせなかにつけると、それについているプロペラがまわるのです。
かいじん二十めんそう
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
やがて、朝になってから、何かたべるものがほしくなったので、島の
奥
(
おく
)
の方へ歩いて行きました。大して歩きもしないうちに、まっ黒な、やばん
人
(
じん
)
のむれに行きあいました。
アラビヤンナイト:04 四、船乗シンドバッド
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「此の
人
(
じん
)
は猥談と
惚気
(
のろけ
)
話が
頗
(
すこぶ
)
る得意なんですが、一席こゝでやって貰おうじゃないですか」
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
群衆
(
ぐんしゅう
)
はさっそく
散
(
ち
)
ってしまった。二、三人ひま
人
(
じん
)
が
残
(
のこ
)
っていまの
事件
(
じけん
)
を
論
(
ろん
)
じ合っていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
大原の父は少しく不平の色あり「イイエ悴に限って決してそんな事はない、大丈夫だ。あの通りぼくねん
人
(
じん
)
だもの」老人「それが
当
(
あて
)
にならねいだよ」ととかく何事にも反対する癖あり。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
その
女
(
おんな
)
は、なんでも、
魔術
(
まじゅつ
)
をインド
人
(
じん
)
から
教
(
おそ
)
わったということです。
人間
(
にんげん
)
をはとにしたり、からすにしたり、また、はとを
皿
(
さら
)
にしたり、りんごにしたりする
不思議
(
ふしぎ
)
な
術
(
じゅつ
)
を
知
(
し
)
っていました。
初夏の空で笑う女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
純粋
(
じゅんすい
)
のフランス
人
(
じん
)
の
血
(
ち
)
すじをうけた
人
(
ひと
)
で、するどい
知力
(
ちりょく
)
をもっています。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
大日本
(
だいにほん
)
の
妾宅用
(
せふたくよう
)
に
制限
(
せいげん
)
された
狆君
(
ちんくん
)
が、コスモポリタン
動物
(
どうぶつ
)
でない
事
(
こと
)
も
亦無論
(
またむろん
)
である。
日本主義者
(
にほんしゆぎしや
)
、
帝國主義者
(
ていこくしゆぎしや
)
、
國家主義者
(
こくかしゆぎしや
)
、
愛國者
(
あいこくしや
)
、
國自慢者
(
くにじまんしや
)
などがコスモポリタン
人
(
じん
)
でない
事
(
こと
)
も
亦
(
ま
)
た
實
(
じつ
)
に
無論
(
むろん
)
である。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
○『ホトトギス』第五巻第十号にある
虚子
(
きょし
)
選句の三座は
人
(
じん
)
が
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
「天地人三才のその中でも、
人
(
じん
)
が一番ビリッ
尻
(
けつ
)
じゃないか」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「奥さん、先生のところへ水島寒月と云う
人
(
じん
)
が来ますか」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
い
人
(
じん
)
さん い人さん
未刊童謡
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
法月弦之丞という
人
(
じん
)
の力を借りて、再度、阿波へまいる支度のために、お千絵殿を尋ねて行ったということでござります……
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
第十五圖
(
だいじゆうごず
)
をご
覽
(
らん
)
なさい。たゞ
一
(
ひと
)
つの
下顎骨
(
かがくこつ
)
から
想像
(
そう/″\
)
して
見
(
み
)
ると、こんな
人間
(
にんげん
)
が
出來上
(
できあが
)
るのです。これを『ハイデルベルグ
人
(
じん
)
』といつてゐます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
それより中絶をしていますに因って、
手馴
(
てな
)
れねば
覚束
(
おぼつか
)
ない、……この与五郎が、さて覚束のうては、余はいずれも若い
人
(
じん
)
、まだ
小児
(
こども
)
でござる。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ただ、ドクトル=ズーフというオランダ
人
(
じん
)
のつくった、
大
(
おお
)
きな「ハルマ」という
字引
(
じびき
)
をひいて、
自分
(
じぶん
)
でかんがえるのでした。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
其
(
それ
)
に
續
(
つゞ
)
いては
小體
(
こがら
)
な、
元氣
(
げんき
)
な、
※鬚
(
あごひげ
)
の
尖
(
とが
)
つた、
髮
(
かみ
)
の
黒
(
くろ
)
いネグル
人
(
じん
)
のやうに
縮
(
ちゞ
)
れた、
些
(
すこ
)
しも
落着
(
おちつ
)
かぬ
老人
(
らうじん
)
。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
インドにおいては、
地理
(
ちり
)
歴史
(
れきし
)
の
關係
(
くわんけい
)
から、
北部
(
ほくぶ
)
と
南部
(
なんぶ
)
とでは
根本
(
こんぽん
)
から
言語
(
げんご
)
がちがふので、インド
人
(
じん
)
同士
(
どうし
)
で
英語
(
えいご
)
を
以
(
もつ
)
て
會話
(
くわいわ
)
を
試
(
こゝろ
)
みてゐるのを
見
(
み
)
てインドが
到底
(
たうてい
)
獨立
(
どくりつ
)
し
得
(
え
)
ざるゆゑんを
悟
(
さと
)
つた。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
火星
人
(
じん
)
が
造
(
つく
)
つたものだといふんですな
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
更
(
さら
)
に『クロマニヨン』
人
(
じん
)
は、
彫刻
(
ちようこく
)
をしたばかりでなく、
大
(
おほ
)
きな
繪
(
え
)
も
描
(
か
)
いたのです。その
繪
(
え
)
は
今日
(
こんにち
)
まで
遺
(
のこ
)
つてをりますが、あちらの
壁
(
かべ
)
を
御覽
(
ごらん
)
なさい。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
また、いろいろのあつまりで、アメリカ
人
(
じん
)
が、
男
(
おとこ
)
と
女
(
おんな
)
と
手
(
て
)
をくんでダンスをやるのをみて、びっくりしました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
其
(
それ
)
が
分
(
わか
)
ればこそ
申
(
まを
)
すのなり、あの
人
(
じん
)
も
言
(
い
)
へと
言
(
い
)
ひます……
當
(
あ
)
てますか、
私
(
わたし
)
が。……
知
(
し
)
つても
大事
(
だいじ
)
ない。
明
(
あ
)
けて
爾々
(
しか/″\
)
とお
言
(
い
)
ひなされ。お
前樣
(
まへさま
)
は
婦
(
をなご
)
に
逢
(
あ
)
ひに
行
(
ゆ
)
く
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
その無沙汰も心苦しく思うておるが、
時雨堂
(
しぐれどう
)
の騒ぎの後、半斎殿にもさだめし迷惑がかかったことであろう。あの
人
(
じん
)
は、その後もつつがなくお暮らしであるか。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
アルカージナ お
坐
(
すわ
)
り。(彼の頭から包帯をとる)まるでターバンをしてるみたいだねえ。きのう、よそ者が台所へ来て、お前のことをなに
人
(
じん
)
かと聞いていたっけ。
かもめ:――喜劇 四幕――
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
『いやいや、
彼
(
あ
)
の
人
(
じん
)
なればふしぎはないし、又、腹も立たぬが……惣右衛門どの、御存じないか』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其處
(
そこ
)
に
居
(
ゐ
)
る
人
(
じん
)
も。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「御当家の一弟子、北条新蔵と申さるる
人
(
じん
)
が、仔細あって、ご存じの刀
研
(
と
)
ぎ耕介の家に救われて、療養中にござりますゆえ、右まで、耕介の依頼に依って、お
報
(
し
)
らせにうかがいました」
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「何にせよ、あの
人
(
じん
)
には、他にも深い
事情
(
わけ
)
がらのある女がござってのう……」
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あの
人
(
じん
)
なら、武鑑を見るまでもございませぬ。人斬り健吉で通るくらい」
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(あれは神経のあらい
人
(
じん
)
だ。先に釈の信空と、聖覚法印が信の座へ着いたので、それで、自分も
追従
(
ついしょう
)
したに過ぎない)こう見ているのであろう、むしろ彼の態度を、
軽蔑
(
けいべつ
)
するように、じろじろ眺めて
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ふム、何という者か、その
人
(
じん
)
の名は」
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「御案内の
人
(
じん
)
はいかがなされた」
剣の四君子:05 小野忠明
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そこもとはいずれの
人
(
じん
)
か」
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「べつ
人
(
じん
)
かもしれませぬが」
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“人”を含む語句
良人
主人
大人
美人
情人
巨人
人間
夫人
何人
他人
老人
家人
支那人
狂人
人形
日本人
商人
一人
婦人
旅人
...