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出來上
從つて
出來上つたものには、
所々のぶく/\が
大分目に
付いた。
御米は
情なささうに、
戸袋に
立て
懸けた
張り
立ての
障子を
眺めた。
さて
其翌日「
日の
昨の
御獻立出來上り
候、
早めさせ
給ふべきか」と
御膳部方より
伺へば、しばしとありて、
彼の
何某を
御前に
召させられ
第十五圖をご
覽なさい。たゞ
一つの
下顎骨から
想像して
見ると、こんな
人間が
出來上るのです。これを『ハイデルベルグ
人』といつてゐます。