“伺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うかが76.1%
うかゞ16.7%
うかがい2.2%
うか1.1%
うかご1.1%
うかゞい0.6%
うかげ0.6%
うかゞひ0.6%
のぞ0.6%
カキマ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そなたには神様かみさまうかがうこともちゃんとおしえてあるから、大概たいがいこと自分じぶんちかららねばならぬぞ……。』そうわれるのでございます。
良兼は何様どうかして勝を得ようとしても、尋常じんじやうの勝負では勝を取ることが難かつた。そこで便宜べんぎうかゞひ巧計を以て事をさうと考へた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
内は大里だいりでございます。少佐殿におなりになって、こちらへおいでだということを聞きましたので、御機嫌うかがいに参りました。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
「ちょっとうかがうが吹い子の向うづらと云うのはどう云う意味かね」「へん、手めえが悪体あくたいをつかれてる癖に、そのわけを聞きゃ世話あねえ、だから正月野郎だって事よ」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
尊も不思議に思っていたから神仙にうかごうた。神仙は尊のといに答えて、「近比ちかごろ人間界から来た新仙しんせんがあって、まだ音楽に熟していないのが混っているからである」
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
種々いろ/\むずかしい講釈が有りましたれども、切るのはいやだから、神信心を致したりうかゞいを立てたり、種々な事を致しますと
親類のいえも立てべいと思って居りやした所が、女房を世話をする人があって、主人も得心でごぜえますが、持っても宜しいか宜しくねえかうかげえにめえりやした
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わけを聞くと、何時いつつてゐても帰らないから、御稲荷様へうかゞひてたら、こりや、もう熊本をつてゐるといふ御託宣であつたので
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
その時に孃子をのぞいて御覽になると大蛇でした。そこで見て畏れて遁げました。
然れども後は、其カキマみ給いし情を恨みつつも恋しきに堪え給わずて、其御子を治養ヒタし奉る縁に因りて、其弟玉依毘売に附けて、歌をなも奉り給いける。その歌曰云々
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)