“大概”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
たいがい68.0%
てえげえ12.4%
あらまし5.2%
ていげえ2.6%
たいげえ2.0%
あらかた1.3%
おおよそ1.3%
ていげい1.3%
おおかた0.7%
おおむね0.7%
(他:7)4.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“大概”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸41.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.2%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
裏山伝いに西南へ抜け、大島、安塚、三ノ郷、……ここまでうまく落ち延びさえすれば、大概たいがい大丈夫ということになった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「そんな馬鹿々々しい話ぢやありませよ。何しろ町中の物持が大概たいがいやられたんだから、この筋書は容易ぢやありませんよ」
「押かけ女房の口なら御免だが、他の事なら大概てえげえ相談に乘つてやるよ。ことに金のことなどと來た日にや——」
「お前の言ふことは大概てえげえ變なことばかりだが、まさか——どうして新造にはひげが生えないでせう——なんて話ぢやあるまいな」
羽織が大概あらまし乾いた頃に女教師が来た。其の扮装みなりを見上げ見下して、目賀田は眼を円くした。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
仮令たとへ木匠こだくみの道は小なるにせよ其に一心の誠を委ね生命を懸けて、慾も大概あらましは忘れ卑劣きたなおもひも起さず、唯只鑿をもつては能く穿らんことを思ひ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
長「才槌せえづちで二つや三つ擲って毀れるような物が道具になるか、大概ていげえ知れたこった、耄碌しちゃア駄目だ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
恒「大概ていげえ分ってるから、明日あした早く捜しに行こう」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
喜「誠に御道理ごもっとも……しかし屎草履と仰しゃるが、米でも麦でも大概たいげえ土から出来ねえものはねえ、それには肥料こやしいしねえものは有りますめえ、あ痛い、又打ったね」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
多「へい、わし十年の間粉炭こなずみを拾い集め、明き俵へむやみに詰め込んで、拝借致しやしたおおきい明き納屋へ沢山えらく打積ぶッつんで有りやすから、あれで大概たいげえ宜かんべいと思って居りやす」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
『えゝモウお蔭様で、腰が大概あらかた良いもんですから、今日もうして朝から起きてゐますので。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
飯「あれから孝助に話しましたところ、当人も大層に悦び、わたくしの様な不束者ふつゝかものをそれ程までに思召おぼしめし下さるとは冥加至極みょうがしごくと申してナ、大概あらかた当人も得心いたした様子でな」
もとより一朝の略説甚だ尽さゞるありといへども大概おおよそはけだし叙し去りたるならん。
水の東京 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
路はもとより人跡じんせき絶えているところを大概おおよその「かん」で歩くのであるから、忍耐がまん忍耐がまんしきれなくなってこわくもなって来れば悲しくもなって来る
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
やれやれ、大概ていげいびっくらさせましたぞ、嬢さん。
斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
馬「えゝ、是からねえ盆過ぼんすぎになると、近村ちかの者が湯治にめえりますので、四万の方へくと銭もかゝって東京のお客様がえらいというので、大概ていげい山口へ来て這入へえる、此処が廿年さきには繁昌したものだアね、今じゃア在のものばかりのお客しますからねえ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その甲斐ありて黄金丸も、力量ちからあくまで強くなりて、大概おおかたの犬とみ合ふても、打ち勝つべう覚えしかば。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
主人あるじ大概おおかたすいしやりて、喜ぶことななめならず
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
「そういう無道の人間を自分から好んで引き取ったお三婆という女も、ろくな者ではあるまいぞ。きっと婆は五右衛門めに、法術を伝えるに違いない。そしてこのわしに向かわせる気じゃ、大概おおむね寸法は知れておるわい」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
もっとも線路の見当は大概おはずに着いてたけれども、踏処ふみどころが悪いと水田へはまる。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ハツハツヽヽヽ大概おほかたそんなことだらうと酒を持て來たのだ、飮みな/\わしが歌つてやる!」と徳二郎は既に醉つて居るらしい。
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
嬉しきはそれのみならず、竿の長さは鼠頭魚釣りに用うべき竿の大概おほよその定めの長さ一丈一尺だけ有りながら、其重さのもとより用ゐしものに比べてはいと軽きもまた好ましき一つなれば、我が心全く足りて之をひつ、ついでを以て我が知らぬ新しき事もやあらんと装置しかけをも一ト揃購ひぬ。
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
初雁音はつかりがねも言づてぬ南の海の海遥なる離れ嶋根に身を佗びて、捨てぬ光は月のみの水より寒く庇廂ひさし洩る住家に在りし我が情懐おもひは、推しても大概およそ知れよかし、されば徃時むかしは朕とても人をば責めず身を責めて、仏に誓ひ世に誓ひ
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「馬鹿なことをお謂ひでないよ。お前は何かてえと、おみきお酒ツてお謂ひだけれども、私が幾らむもんじやない。二がふけア大概たいげまゐツて了ふんだかや、月に積ツたツて幾らがものでもありやしないよ。お前………其れも毎晩まいばん飮むといふんじやなしさ。」
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
馬「大丈夫だえじょうぶで、なに牝馬めんまで、大概たえげえ往復いきかえりして居るから大丈夫で、ヘエ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
馬「なアに牛がねえ、米エ積んだり麁朶そだア積んだりして大概たえげえ信州から草津沢渡さわたりあたりを引廻して、四万の方へいて行くだが、その牛がけえって来る、牛を見ると馬てえものは馬鹿に怖がるで、崖へ駈込んだりしやす、たまげて此の間もお客さんを乗せたなりで前谷まえだにへ駈込みやアがった」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
馬鹿にしねえ、大親分が居て、それからわっしが居た土地だ。大概てえげい江戸ッ児になってそうなもんだに、またどうして、あんな獣が居るんだろう。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)