“たいがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大概97.6%
大街0.8%
大槩0.8%
大蓋0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「錢形の親分、お聽きだらう。この男は大層威張つてゐるが、大概たいがいこんな野郎は臭いに極つたものだ。遠慮なく洗ひ出して見てくれ」
あぶなく間にあって、彼は、城内大街たいがいの灯をまばゆげに、足のうつつもないような歩みだった。するといきなり誰かそのたもとをつかまえて
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
江州こうしゅうのすぐ対岸で、江州府の大街たいがいとは絶えず通船つうせんが通っており、また黄文炳こうぶんぺいのような物持ちとなると、これは洒落しゃれた自家用船で、いつも江州大城へ出向いていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
道衍の言を考うるに、大槩たいがい禅宗ぜんしゅうに依り、楞伽りょうが楞厳りょうごん円覚えんがく法華ほっけ華厳けごん等の経に拠って、程朱ていしゅの排仏の説の非理無実なるを論ずるに過ぎず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
晏子あんしせいしやうり、づ。その(五六)ぎよつま(五七)門間もんかんより其夫そのをつとうかがふ。其夫そのをつとしやうぎより、(五八)大蓋たいがいようし、(五九)駟馬しばむちうち、(六〇)意氣揚揚いきやうやうとしてはなは自得じとくせり。