“御”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
30.7%
おん23.0%
14.6%
ぎょ13.0%
8.0%
ぎよ3.8%
2.3%
オン1.5%
1.1%
ましま0.8%
0.4%
いま0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さまとならではおにもかじ、觀音さまのおりもいやよ、芝居花見さまならではと一トもとのかげにくれて
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一筆示し上げ参らせ大同口よりのお手紙ただいま到着仕り候母様大へんよろこび涙を流してくり返しくり返しご覧相成り候」
遺言 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
次の神樣はタカミムスビの神、次の神樣はカムムスビの神、このは皆お獨で御出現になつて、やがて形をお隱しなさいました。
ついに伯牙という琴の名手が現われた。しがたい馬をしずめようとする人のごとく、彼はやさしく琴をし、静かに弦をたたいた。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
「主よ、主が吾が一家の上に垂れ給うた恵みを感謝いたします。ここにりました家族の中に一心に叶はざるものがありますけれど……」
其後(六二)抑損す、晏子しんでふ。ふ。晏子めて大夫せり。
郎女は尊さに、目のれて來る思ひがした。だが、此時を過してはと思ふ一心で、姿から、目をそらさなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
高野博士は、昔から鏡板の松を以て、奈良の祭の中心になる——寧、田楽の中門口の如く、出発点として重要な——の松をうつしたものだ、とせられてゐました。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其すら、其、人の世になつても、氏貴い家々の娘の戸までも、忍びよると申しまする。世に言ふ「天若みこ」と言ふのが、其でおざります。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
 法皇は草坐玉ひ終日庭上にいたりてむなしく本院へ還玉へり。
根神おくでの略語と言ふ事は出来ないのである。くでは、くでとかこでとか言ふ語が語根で、託女と訳してゐる。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
伏してふに皇帝陛下、一を得て光宅し、三に通じて亭育したまふ。紫宸にして徳は馬のの極まるところにり、玄扈して化は船のるところを照したまふ。
源河女童の すぢどころ(源河節)
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)