“母様”のいろいろな読み方と例文
旧字:母樣
読み方(ふりがな)割合
おっかさん18.8%
かあさま15.6%
かあさん11.5%
っかさま7.3%
っかさん7.3%
かかさま5.2%
かゝさま5.2%
おふくろ3.1%
つかさん3.1%
おつかさん2.1%
(他:20)20.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“母様”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸69.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.7%
文学 > 日本文学 > 戯曲1.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
織坊おりぼう母様おっかさん記念かたみだ。お祖母ばあさんと一緒に行って、今度はお前が、背負しょって来い。」
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「めのさんや。お前さんちょいと、お二階に来ていらっしゃるのはその河野さんの母様おっかさんじゃないか、気をお着けな。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
母様かあさまは面白い人ね、平野さんのおとうさんと話してたのでせう、平野さんぢやない人と話をするなんか。』
六日間:(日記) (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
とお母様かあさまはれて、わたしかほをしみ/″\なさけぶかいひとみでみられた。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
『オヤオヤ今度は母様かあさんがしかられましたよ、ね坊や父様が、「やかましッ」て、こわいことねえ、だから黙ってねんねおし』
初孫 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
いかにもここで膳を出したはじめには、小児こどもが二人とも母様かあさんにこびりついて、坊やなんざ、武者振つくいきおい
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
幸「それはどうも、で其の東京におあにいさんが逃げてしまっても、お母様っかさまがおいでなさるか、お母様はさぞお驚きで」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
皆お兄様あにいさまやお母様っかさまばちでございますが、心に掛けておりました願いが届きまして、能く入らしって下さいました
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
前様めえさんがお母様っかさんに逢って斯ういう訳の災難せえなんで取られたと云って、あんたが詫事わびごとをしたら
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
惣「じいやア、私は和尚様に願い無理にひまを戴いて、兄さんや姉さんの敵が討ちたくって来たが、お父様とっさん母様っかさんの敵は知れました」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
母様かかさま痛いよ/\ぼう父様ととさまはまだえらないかえ、げんちゃんがつから痛いよ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
奥様も順でいなさりやすから昨夜よんべお暇いただいて来やしたのえ、父様ととさま母様かかさまも、眼の中さあ入れたいほど様子で居なさる。
農村 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
孝「オヽお母様かゝさまお見忘れでございましょうが、十九年以前、手前四歳の折お別れ申したせがれの孝助めでございます」
角「ええ、まア心配しんぺいをぶたねえでも、貴方あんたの実の母様かゝさまは達者でいるから、逢わせてやるべい」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その悪戯にいた機嫌きげんそこねた形、あまり子供がはしゃぎ過ぎると、若い母様おふくろにはてある図じゃ。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もともと会社などにうずもれているべきはずの人では無いが、年をとった母様おふくろを養う為には、こういうところの椅子にも腰を掛けない訳にいかなかった。
並木 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
父様とつさんもお母様つかさんも一晩もゆるりとおやすみに成つた事はない、お疲れなされておせなされて介抱してゐて下さるのを孝行のお前に何故なぜわからない
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「お母様つかさんに叱られら。お母様つかさんに叱られら。」
紫陽花 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
母様おつかさんわたし一人可愛かあいんだから、うして、先生せんせいのいふことはわたしだますんでも
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
母様おつかさん先生せんせいはね、それでなくつてもぼくのことを可愛かあいがつちやあくださらないの。」
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「それはハヤ不念ぶねんなこんだ。帯の結めさえ叩いときゃ、何がそれで姉様あねさまなり、母様おふくろさまなりの魂が入るもんだでエテめはどうすることもしえないでごす。」
竜潭譚 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「それはハヤ不念ぶねんなこんだ。帯のむすびめさへたたいときや、何がそれで姉様なり、母様おふくろさまなりのたましいが入るもんだでエテめはどうすることもしえないでごす。」
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
十五になって高等小学校を出ると直ぐに紺飛白こんがすりの筒ッポを着て、母様かかさん臍繰へそくりをば仏壇の引出から掴み出いて、柳町へ走って行きましたが、可愛がられましたなあ。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「ソ……それではあの母様かかさんが下手人……」
弟は「母様ははさまいたい」とのみ云う。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私は、全然まるまる直ぐそれを本当とは思わなかったけれど、女の口に乗って、紙屋治兵衛の小春の「私一人を頼みの母様ははさま南辺みなみへんの賃仕事して裏家住み……」という文句を思い起して、お宮の母親のことを本当と思いたかった。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
あの相手は定めし母様ははさん、ああ何も御存じなしにあのやうに喜んでおいで遊ばす物を、どの顔さげて離縁状もらふて下されと言はれた物か、かられるは必定
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一筆ひとふで示し上げ参らせそろ大同口だいどうこうよりのお手紙ただいま到着仕り候母様ははさん大へんおんよろこび涙を流してくり返しくり返しご覧相成り候」
遺言 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
國「お母様はゝさま、どうぞ堪忍してくださいましよ」
お隅さんまア待っておくんなさえ、お内儀かみさん貴方あんた人がいからき腹ア立つがお隅さんはそんな人でなえ、わしが知っているから、さてお隅さん、此処こゝなア母様はゝさまア江戸を見たこともなし
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お前様を訪ねてえっても訪ねられねえだが、お母様ふくろさんは小金原で殺されてからお前様が坊様に成ったという事ア聞いたから、チョックラ往きてえと思っても出られねえので無沙汰アしやしたが、能くまア来て下せえやした
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
母様ふくろさんはね、いや実に妙不思議な事で、それ例のの粥河様のおらん様が死んだので、不自由だから、他から貰うよりは貴方の妹御をと云うので、寺の坊さんか何か頼んで其れが橋渡で漸く話が極って、それからお嬢さんに話をすると、何かそれ貴方が後見になって妹に聟を取って此のいえを相続させると仰しゃったのだが
母様おかあさま、」と才子はと身を起しざまに、愛吉をけてった。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すねるもんじゃあありません、あの方が来ていらっしゃるのに、何が気に入らないで、じれてるんですよ、母様おっかあは知らないよ。」
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
頭へ手なんざ思いも寄らない、にらめる真似をしたこともなかったのに、かえって私の方が癇癪を起しちゃ、(母様おっかちゃん)とそばへ来るのを、
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そんな時ばかりじゃあないの。私が何かくさくさすると、可哀相にこどもにあたって、叱咤ひッちかッて、押入へ入れておく。あとで旦那が留守になると、自分でそッと押入から出て来てね、そッと抜足かなんかで、私のそばへ寄って来ちゃあ、肩越に顔をのぞいて、(母様おっかちゃん、父様が居ないと可いねえ)ッさ。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
父様とうと何するがいね、危い。……この母様かあかまた黙って居らっされかア。」と仲裁する様に言った。
恭三の父 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)
外戸おもてどの隙からそッと透見すきみをして、小さな口で、(母様かあちゃん父様おとっちゃん家に居るの?)と聞くんだよ。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お前のような温順やさしげな人をち敲きして折檻するとは情ない母様かゝさんだ、そんでも怨みもしねえで母様かゝさま大事でいじにする、あんな温順やさしげな人はねえと噂をして居りやんすよ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
でも貴方あんた口惜くやしくってなりやせん、胸が一ぺえになりやすという訳は、あんたの事を世間で泣き多助だすけ/\と云うから、どういう事だと思って人に様子を聞いて見れば、母様かゝさんが悪い顔べえしていて
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
タツタ一人……タツタ一人の母様かゝしやまの御病気を治療ようなし度いばつかりに、身を売りましたのが仇になつて……そこにお出でになる御役人しゆのお言葉に靡きませなんだばつかりに……かやうに日の本の恥を、くにまでも晒すやうな……不忠、不孝なわたくし……
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
めえさんの腰へいやでも縄が付く、うでないまでも、十日でも二十日でも身動きが出来ねえ、然うすりゃア年をとったお母様ふくろさまはじめ妹御いもうとごも心配だ、其の心配を掛けさせくねえからねえ、然う云う馬鹿があるめえものでもねえのサ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)