母様ふくろさん)” の例文
旧字:母樣
母様ふくろさんに願っているのにおめえさんのような事を云われると、わっちア了簡がちいせえからすくんで仕舞って、ピクーリ/\としてなんにも云えないよ
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
母様ふくろさんはね、いや実に妙不思議な事で、それ例のの粥河様のおらん様が死んだので、不自由だから、他から貰うよりは貴方の妹御をと云うので
森「少し待っていねえ、お母様ふくろさんに喧嘩の事なんぞを云うとくねえから、旦那に内証ないしょで話して来るから」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
うやらうやら取附いて此処こゝにいやすが、お前様を訪ねてえっても訪ねられねえだが、お母様ふくろさんは小金原で殺されてからお前様が坊様に成ったという事ア聞いたから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
母様ふくろさん縊殺くびりころしたは此のお熊、私はお前さんのお母様っかさんの敵だから私の首を斬って下さい
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)