“母衣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほろ95.3%
ホロ4.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こは大なる母衣ほろの上に書いたるにて、片端には彫刻したる獅子ししかしらひつけ、片端には糸をつかねてふつさりと揃へたるを結び着け候。
凱旋祭 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
越して太田に泊る宿狹けれど給仕の娘摺足すりあしにてちやつた待遇もてなしなり翌日雨降れど昨日きのふの車夫を雇ひ置きたれば車爭ひなくして無事に出立す母衣ほろ
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
母衣ホロの如くに負ひなして、もみに紅葉のさし傘は、母衣の山車ともまがはせて……。
由良助の成立 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
一 進退何事モ母衣ホロノ者、使番次第トシ、其法ニ依ルベキ事
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)