“郷士”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうし86.7%
がうし6.7%
ガウシ3.3%
ヨウマン3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここの富士浅間ふじせんげん山大名やまだいみょうはなにものかというに、鎌倉かまくら時代からこの裾野すその一円にばっこしている郷士ごうしのすえで根来小角ねごろしょうかくというものである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御家人といふのは天滿宮の祭神の家來筋といふことで、昔から苗字めうじ帶刀を許されて、郷士がうしのやうな格になつてゐた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
医師を土地柄御師オシ——伊勢へ参詣する人の世話をしたり、太々神楽の講中の世話を焼いたりする、俗神主ともいふべきもので、武士ではないが、郷士ガウシのやうな気質を持つてゐると言つた人物に
正直正太夫に期待す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
今にも胴衣ヂャーキンの上に短い外套を引つ掛けて、太腿まで見せた長靴下ホーズの危なかしい足どりでヂンの𢌞りを見せながら、界隈の郷士ヨウマンたちがどやどやと下りて來さうにも思はれた。
ウォリクの城 (旧字旧仮名) / 野上豊一郎(著)