“高家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうけ80.0%
かうけ5.0%
たかいえ5.0%
カウケ5.0%
コウケ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
就中なかんずく疱瘡は津々浦々まで種痘が行われる今日では到底想像しかねるほど猛列に流行し、大名だいみょう高家こうけおろか将軍家の大奥までをも犯した。
めしのつけやうも効々かひ/″\しい女房にようばうぶり、しかなんとなく奥床おくゆかしい、上品じやうひんな、高家かうけふうがある。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
船津ふなつの阪本の弘法井は、今でも路通る人が花を上げお賽銭さいせんを投げて行きます。高家たかいえ水飲谷みずのみだににあるのは、弘法大師が指先で穿ったといって結構な水であります。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
師直に有職イウソク師範の高家カウケ衆の行儀を見ようとする江戸の忠臣蔵に対して、殺伐乱離の戦国出世の卑陋な俄大名として書かれた太平記世界の一実悪である。
実川延若讃 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
……ツイテハ、高家コウケ御秘蔵ノ宝刀ト、貴下ノ愛刀トヲ、一セキクラベ合ッテ鑑賞ヲ共ニシタシトノ高閣下ノ御希望デアル。依ッテ、明日改メテ迎エノ使者ヲ出ス故、御携来ゴケイライネガウ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)