“馬印”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うまじるし92.3%
ウマジルシ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うるう五月十六日、将軍はついに征長のために進発した。往時東照宮が関ヶ原合戦の日に用いたという金扇の馬印うまじるしはまた高くかかげられた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
位置をかえて、城頭から望めば、駸々しんしんと迫って来る兵馬の奔流と、千瓢せんぴょう馬印うまじるしは、さらに、手に取るように見えているはずである。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
右に馬印ウマジルシとした物を纏と記した上に、吹き流しを吹き貫きにしたゞけの物を馬印として並べてゐる「弘前軍符」の類もある。
まといの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
蝉口に吹き流しをつけたのを馬印ウマジルシとしてゐるが、事実は、そんなに簡単に片づく物ではなかつた様である。
まといの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)