“駸々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんしん90.3%
しん/\9.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「今の例は、昔の新儀だった。ちんの新儀は、また後世の先例となろう。藤房、そちには駸々しんしんたる時勢の歩みがわからんとみえるな」
中には粉末の腐骨が残されていて、肉の疲れを見すまし黴菌は駸々しんしんと周囲を腐蝕し始めます。外部の黴菌もこれに呼応します。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
駸々しん/\として国力の発展を見つゝ、今や、亜細亜の解放を宣して強大米英の鋒先を挫くべく、決然起つたのが、われわれ日本人であります。
彼は一方には神の如く一方には悪魔の如く眺められたる者は之に因るのみ。然れども駸々しん/\たる時勢の潮流は日々に彼れの党派を加へ来りて、天下の幾分は殆んど福沢的に化するに至れり。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)