“駸々乎”の読み方と例文
読み方割合
しんしんこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし忠邦をして答えしめば、まさにいうべし、「内外の積弊駸々乎しんしんことしてふせぐべからず、一日の猶予は則ち一日の大患なりと知らずや」
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
所謂いわゆる文明駸々乎しんしんことして進歩するの世の中になったこそ実にがた仕合しあわせで、実に不思議な事で、わば私の大願も成就したようなものだから、最早もはや一点の不平は云われない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
とまた先頭の一段が、太鼓の音に歩調を合わせ、ズンズン先へ突進したが、忽ちグルリと曲がった。すると二段目がすぐその後から駸々乎しんしんことして進み出たがこれも同じ位置で右へ廻わる。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)