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しんしんこ
ふりがな文庫
“
駸々乎
(
しんしんこ
)” の例文
もし忠邦をして答えしめば、
将
(
まさ
)
にいうべし、「内外の積弊
駸々乎
(
しんしんこ
)
として
禦
(
ふせ
)
ぐべからず、一日の猶予は則ち一日の大患なりと知らずや」
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
所謂
(
いわゆる
)
文明
駸々乎
(
しんしんこ
)
として進歩するの世の中になったこそ実に
有
(
あ
)
り
難
(
がた
)
い
仕合
(
しあわ
)
せで、実に不思議な事で、
云
(
い
)
わば私の大願も成就したようなものだから、
最早
(
もは
)
や一点の不平は云われない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
とまた先頭の一段が、太鼓の音に歩調を合わせ、ズンズン先へ突進したが、忽ちグルリと曲がった。すると二段目がすぐその後から
駸々乎
(
しんしんこ
)
として進み出たがこれも同じ位置で右へ廻わる。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
明治五年学制発布
爾来
(
じらい
)
、我が
邦
(
くに
)
教育事業
駸々乎
(
しんしんこ
)
として進み、
上
(
うえ
)
、大学より、
下
(
した
)
、幼稚園に至るまで、学校の設備大いに整頓し、教授の方法
頗
(
すこぶ
)
る発達し、明治二十三年教育勅語を
下
(
くだ
)
し賜うに及んでや
国民教育の複本位
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
いまだ代議の制度を適用せざるの国はただ二国、すなわちロシア、トルコの二国あるのみ。しかして露国のごときは他の欧州諸国とともに
駸々乎
(
しんしんこ
)
として自由の域に進めり。
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
▼ もっと見る
封建武士は、
余所
(
よそ
)
の花を
傍目
(
はため
)
に眺めて暮らすの外、別に妙手段もなし。彼らの
世禄
(
せいろく
)
は依然たり、社会の生活は、
駸々乎
(
しんしんこ
)
として進歩せり。今は
詮方
(
せんかた
)
なし、ただ借金の一あるのみ。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
駸々乎
(
しんしんこ
)
として西南に向かって長蛇の急坂を下るがごとく運動したるにかかわらず、今はゲルマン帝国がその進路を
遮
(
さえぎ
)
り、あたかも猛虎の
嵎
(
ぐう
)
を負うがごときの形勢なるがゆえに
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
これを要するにその運動は直接にも間接にもただ国家の権力を増長して一個人を呑滅するにあるは
昭々
(
しょうしょう
)
として火を見るがごとく、帝国の権力は
駸々乎
(
しんしんこ
)
として
蚕虫
(
さんちゅう
)
が
桑葉
(
そうよう
)
を食うがごとく
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
東
(
ひがし
)
印度
(
インド
)
商会の設立を見るに及び、
駸々乎
(
しんしんこ
)
として支那辺海に迫るの勢を養えり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
駸
漢検1級
部首:⾺
17画
々
3画
乎
漢検準1級
部首:⼃
5画
“駸々”で始まる語句
駸々
駸々堂