“余所”の読み方と例文
旧字:餘所
読み方割合
よそ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また病つきで課業はそつちのけの大怠惰おほなまけ、後で余所よその塾へ入りましたが、又この先生と来た日にや決して、う云ふものを読ませない。
いろ扱ひ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
家の惣菜そうざいなら不味くても好いが、余所よそへ喰べに行くのは贅沢ぜいたくだから選択えりごのみをするのが当然であるというのが緑雨の食物くいもの哲学であった。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
そうして我藩の士民も、特に土州には親しむが、長州は余所よそにしているような風もあるので、長州は少し妬ける気味もあったろうか。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)