“食物”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
たべもの31.4%
くいもの28.8%
しょくもつ15.7%
しよくもつ11.8%
くひもの6.5%
もの2.0%
かて1.3%
をしもの1.3%
くいもな0.7%
たべもつ0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“食物”を含む作品のジャンル比率
文学 > イタリア文学 > 詩35.7%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸32.3%
文学 > 英米文学 > 小説 物語(児童)31.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「それはさうと薬にしろ食物たべものにしろ、君はどうして有り付く事が出来るね。けふなんぞも午食ひるしよくはしたかね。」
取附とっつきの障子をけると、洋燈ランプあかし朦朧もうろうとするばかり、食物たべものの湯気が立つ。
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ドダイ西洋料理を旨がる田舎漢いなかものでは食物くいものはなしは出来ないというのが緑雨の食通であったらしかった。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
いつでも散歩すると意見の衝突をきたすは必ず食事であって、その度毎たんびに「食物くいものでは話せない」といった。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
それから食物しょくもつ……これは只今ただいまなかよりずっと簡単かんたんなように見受みうけられます。
一人のためには犬は庭へ出て輪をくぐって飛ばせて見て楽むもので、一人のためには食物しょくもつをやって介抱をするものだ。
雷鳥らいちようははひまつの高山植物こうざんしよくぶつ若芽わかめ食物しよくもつとしてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
斯程かほどしまだから、なに食物しよくもつこともあるまいと四方よも見渡みわたすと
請ふ語りてわが大いなる斷食だんじきを破れ、地上に食物くひものをえざりしため我久しくゑゐたればなり 二五—二七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
昔のローマの女等はその飮料のみものに水を用ゐ、またダニエルロは食物くひものをいやしみて知識をえたり 一四五—一四七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「意外にみな元気だな。山上にもやっと木の芽や草がえてきたし、もう病人に与える青い食物ものにも事欠くまい」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
茶をついでやったり、お重箱じゅう食物ものを出して与えたりしましたが、お粂がもてなせばもてなしてやる程、次郎はもじもじして、いつもの野趣の風がない。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
旦暮あけくれ小屋にのみ入りて、与ふる食物かて果敢々々敷はかばかしくくらはず。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
ああ神様…………私たち二人は、こんな苛責くるしみに会いながら、病気一つせずに、日にし丸々と肥って、康強すこやかに、美しくそだって行くのです、この島の清らかな風と、水と、豊穣ゆたか食物かてと、美しい、楽しい、花と鳥とに護られて…………。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
くらふ間のあぢはひのみか食物をしものは生きなんためか心して食へ
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
尊しなひと日三たびの食物をしものを命のためとがめぐむらん
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
食物くいもなア大変八釜やかましい、鰹節かつぶしなどを山の様に掻いて、煮汁にしるを取って、あとは勿体ないと云うのに打棄うっちゃって仕まうだ、己淋しくねえように、行って三味線弾いては踊りを踊ったり何かするのだがね彼処あすこは淋しい土手下で
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
丁度此時分此女が少し病気で、いとゞ不自由の中を十日ばかりも寝て居りましたから、母は折々私をつれてこの女を見舞ひ、私は母にまうしつけられて毎日のやうに参つて食物たべもつなども運んでやり升た。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)