“如何”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いか43.7%
いかん21.2%
いかが14.3%
どう10.4%
いかゞ3.5%
いかに1.9%
どん1.7%
0.9%
どれ0.3%
どんな0.3%
(他:27)1.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“如何”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸74.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語23.6%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行12.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
320x100
書生と下女とに送られて新橋しんばしに至り、発車を待つ間にも如何いかになし居るやらんと、心は千々ちゞに砕けて
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
しかしせめてこの仮定から出立して、地球の意識とは如何いかなる性質のものであろうぐらいの想像はあってしかるべきだと思う。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
腕こそ一本落したけれど、足の方に変りのないがんりきの歩きぶりは、到底お角の足を以て如何いかんともすることはできません。
ですが、それを如何いかんともすることのできない事情の存することを聞かせられてみると、事実、如何とも致し難いものがある。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「あんな事を有仰おつしやつて! 如何いかがでございますか、私そんな覚はございませんから、一向存じませんでございます」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
第一、麓といふ語如何いかがや、心あてに見し処は少くも半腹はんぷく位の高さなるべきを、それを麓といふべきや疑はしく候。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
如何どうでしょう、以上ザッと話しました僕の今日までの生涯の経過を考がえて見て、僕の心持になってもらいたいものです。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
如何どうすること出來できません、明瞭あからさまへば、そのくびぶばかりではなく
如何いかゞなもんでござんせうねれは」内儀かみさんは微笑びせうふくんで巡査じゆんさむかつていつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「津軽屋如何いかゞ。春来は不快とやら承候。これも死なぬやまひにもや候覧さふらふらむ。何様宜奉願上候。市野翁いかが。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
夫は出でていまだ帰らざれば、今日ののしさわぎて、内に躍入をどりいることもやあらば如何いかにせんと
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
時に「オリアンタアル」の作者、忽ち破顔して答ふるやう、「詩人は唯一人いちにんあるのみとや。善し、さらば我は如何いかに」と。
「そうでしょう。人の感情には程度があるもので、如何どんな場合にも身体に障るほど激動することは、まあないですね。」
二つの途 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
弟はひざを進めて、「一躰いったい、それは如何どんな事だった」といて訊ねたので、ついに小使がはなしたそうだが
死体室 (新字新仮名) / 岩村透(著)
純粋に云って、詩と云うもののカテゴリーに入るか、如何うか、兎に角私にとっては、斯様な形式で書く唯一のものだ――私の詩と云える。
五月の空 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
が、母上は、我々の突然な結婚によって受けた苦痛、恥辱の感、それを如何うして償うかと云うことを根拠として、強く、彼女の意見に執されるのだ。
小さき家の生活 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
あなたそれは如何どれ位あると思って? 去年のたった九つだけの賭博場からの揚り高でも総額二億六千万フラン以上よ。
ドーヴィル物語 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
それから、其處に立つて居たのが、如何どれ程の時間か自分では知りませんが、氣が附いた時は雨がスッカリ止んで、何だか少し足もとが明るいのです。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
お前の阿父おつとさんは此の秩父ちゝぶの百姓を助けると云ふので鉄砲にたれたのだが、お前の量見は其れよりも大きいので、如何どんな災難がいて来ようも知れないよ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
そりや、ばあや、お前が日常いつも言ふ通り、老少不常なんだから、何時いつ如何どんなことが起るまいとも知れないが、かし左様さう心配した日には、うちの中にも居られなからうぢやないかネ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
と、逐出おいだす筈の者に、如何いつしかポチという名まで附いて、姿が見えぬと父までが一緒に捜すようになって了った。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
彼女かれの石の如き拳は、如何いつまでも冬子の黒髪を握り詰めて放さなかった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
あてでっか。あて如何どないでもよろしおま」表情一つ動かさず、強いて言うならば、綺麗な眼の玉をくるりくるり廻していた。
青春の逆説 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
如何どないしてん? ん」山谷が驚いて豹一の顔を見ると、怖いほど蒼白み、唇に血がにじみ、前歯も少し赤かった。眼がぎらぎら光って、涙をためていた。
青春の逆説 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
如何いくよめいびりの胡麻白ごましろばあさんでも此時このときだけはのんびりして幾干いくら善心ぜんしんちかへるだらうとおもはれる。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
『イヤそれだれだつて道具だうぐります。如何いく上手じやうずでも道具だうぐわるいと十ぴきれるところは五ひきれません。』
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
そうら解った、わたくし去日このあいだからどうも炭の無くなりかたが変だ、如何いくら炭屋が巧計ずるをして底ばかし厚くするからってこうも急に無くなるはずがないと思っていたので御座いますよ。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「然し晩になると大概校長さんが来ますからその時だけは幾干いくら気嫌きげんえだが校長さんも感心に如何いくらなんと言われても逆からわないで温和おとなしゅうしているもんだから何時いつか老先生も少しは機嫌が可くなるだ……」
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
銀子は熟々つくづくと梅子のかほ打ちまもり居たりしが「梅子さん、貴嬢あなたはほんとに御憔悴おやつれなすツたのねエ、如何どうかなすつて――」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
竜次郎が陣風斎から、八方巻雲の秘伝を授かったか如何どうかか。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
ユダヤ人ちうのは日本の××のような奴どもで、舎利甲兵衛に黒穂くろんぼを上げておきさえすれば、如何どげな前科があってもれる気遣いは無いという……つまり一種の禁厭まじないじゃのう。
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
この歌を書いた渋団扇で痳疹の子供を煽いで遣るとなあ。如何どげな重い痳疹でも内攻おいこみも何もせずに、スウウと熱がれるちゅうて一枚五文で飛ぶような売れ行きじゃ。昨日頼まれただけも百軒ばかり在る。世の中は何が当るやらわからん。
「賀来子は何の欠点もないのに一生棒に振るのや。如何どないする?」暗に手切れ金のことをほのめかしたのだ。
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
恥をさらす様なものだったが、安二郎は兄の守蔵とお兼に事の次第を話して、如何どないしましょう。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
ここに天皇、その早く還り上りませることを怪みまして、「如何いかさまに壞りたまひつる」と詔りたまへば、答へて白さく、「その御陵の傍の土を少し掘りつ」とまをしたまひき。
一 なげくさを如何いかな御人おひと御出おいであつた、出た御人は心ありがたい
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
また如何いな目醒めざましき奮鬪ふんとうをなすやはおほ必要ひつえうもあるまいとかんがへる。
八「今ほこにいたしそ如何ぞうすさな」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
如何ちやあん、えんが、やあたい。」
奥間巡査 (新字旧仮名) / 池宮城積宝(著)
如何なんとなれば尊王論の本尊といわるるの高山彦九郎、蒲生君平の如きは、『太平記』を読んで感奮したというのでありますが、『太平記』は戦乱時代、乱離動揺常なき時代の記事であるから、その群雄競い起る活動的な記事に刺激せられてただ何事か仕事をしたくてならなかったのではあるまいか。
流れ行く歴史の動力 (新字新仮名) / 津田左右吉(著)
死亡者は如何ゐか取扱とりあつかひしか、普通ふつうの塲合は反つて知り難けれど、死者中の或る者を食ふ風習ふうしふの有りし事は、貝殼かいがら、獸骨、等に混じて破碎せる人骨じんこつの遺れるに由りて知るを得るなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
如何イカに止めどなくなるのが、「ひとりガタり」の癖とは言へ、語部の古婆フルババの心は、自身も思はぬ意地くね悪さを蔵してゐるものである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その壻候補ムコガネの父なる人は、五十になつても、若かつた頃の容色に頼む心が失せずにゐて、兄の家娘にも執心は持つて居るが、如何イカに何でも、あの郎女だけには、とり次げないで居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
如何イカガお考へ遊ばしまする。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
今歳コンサイ計策ケイサクソレ如何イカニ
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
センセイの旦那様もって如何イカンとなす? そういうときは勿論、時々旦那様に叱られるのよ、とは申しません。