“斯様”のいろいろな読み方と例文
旧字:斯樣
読み方(ふりがな)割合
かよう65.6%
こん10.6%
こんな7.9%
かやう6.6%
かう3.5%
こう3.5%
このよう0.9%
かほど0.4%
こげ0.4%
そん0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“斯様”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸59.7%
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション27.9%
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本26.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「いや、別に事というわけではござらぬが、斯様かような平和な村でこそあれ、ただいま少々人心が動揺いたしておりますからな」
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「なるほど、細目をあげて、しかして大綱に及ぶという帰納論法をとって見る方が、斯様かような時にはわかりが早いかも知れぬ」
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
數「お前のお蔭でわし斯様こんな面白い事に逢ったのは初めてだ、実にたまらんな、た其のうち来たいものだ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
『何か間違ひぢやないか。』到頭丑松は斯う言出した。『どうも、斯様こんな人が僕のところへ尋ねて来るはずが無い。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
これが、舞子か……と私は、思っていたより淋しい処であり、斯様こんな処なら、越後の海岸に幾何いくらもありそうな気がした。
舞子より須磨へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
いずれ議会の開期中だから、左様遠くもあるめエ、然しネ、オイ、斯様こんな一目瞭然の事実を山の鬼共はどう糊塗ごまかす積かナア
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
斯様かやうなお道具だうぐ拝見はいけんいたすのは私共わたくしども修業しゆげふ相成あひなりますとつて
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
へい/\もう姓名なまへまうすのは、おはづかしうてまうせませぬが、斯様かやう御親切ごしんせつうへげて
元来が斯様かういふ土地なので、源平時分でも徳川時分でも変りは無いから、平安朝時代でもことなつては居ないらしい。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
斯様かういふ弟が有つては、日本ではだめだが国柄によつては将門も真実の天子となれたかも知れない。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
というような料簡りょうけんが日頃まって居るので無ければ斯様こうは出来ぬところだが、男は引かるるままに中へ入った。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
北越の猛将上杉謙信が「数行過雁月三更」と能登の国を切従えた時吟じたのも、霜は陣営に満ちて秋気清き丁度斯様こういう夜であった。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
日頃一面識も無き閣下に突然斯様このような無礼な手紙を差し上げる段何卒なにとぞお許し下さい。
陳情書 (新字新仮名) / 西尾正(著)
「此処でこんな物をとると大変だ〔どう大変なのかは遂に彼は説明しなかった、残念である〕。このおでかい貝(大野貝、こいつは一番うまくなく、そこらにべたべた居る野卑な貝だ)なら取って行くがい、容子で見ると本当に何も知らないらしいから今日は黙っていてあげる」壮漢は斯様このようにおどかしといてさて言葉を幾分柔らげて
ひとさへ斯様かほど気づかふに己がし塔気にかけぬか、あれ/\危し又撓むだは、誰か十兵衞招びに行け、といへども天に瓦飛び板飛び、地上に砂利の舞ふ中を行かむといふものなく
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「まあ、お熊……お前はまあ何と言う……ダダ……誰が斯様こげなこと、したかいなあ……」
が、時々斯様そんなことを思って一つそうして貰って見ようかなどと寝床の中で考えては、ハッと私は何という馬鹿だろうと思って独りでに可笑くなって笑ったこともあったよ。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)