“斯樣”のいろいろな読み方と例文
新字:斯様
読み方割合
かやう47.4%
こん15.8%
かう15.8%
こんな15.8%
かやう/\5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鼻にかけて我々を見下し不孝の事のみ多く其上下女などに不義ふぎ仕懸しかけ何一ツ是ぞと云取處とりどころなく斯樣かやうの者に家を渡す事は勿論もちろん忠八にいとま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「夏は好いだらうね。斯樣こんなところへ一月ばかりも來て居たいね。」と互に言ひ合つた。天城の山麓だけあつて、寒いことも寒い。
伊豆の旅 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
山間の私雨わたくしあめといふ言葉は實に斯樣かういふのをいふのであらう。我等は此地こゝの探勝を他日の樂みにしてふたゝび車上の人となつた。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
つたく、唐土もろこし長安ちやうあんみやこに、蒋生しやうせいふは、土地官員とちくわんゐんところ何某なにがしだんで、ぐつと色身いろみすましたをとこ今時いまどき本朝ほんてうには斯樣こんなのもあるまいが、淺葱あさぎえり緋縮緬ひぢりめん
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
物語るにぞ平兵衞は聞終きゝをはり是は喜八を助くる手段しゆだんも出來たりと云へば吉右衞門それは何故ぞと云ふ平兵衞はひざすゝめ喜八がとがなき次第を女房に呑込のみこま斯樣かやう/\訴状そじやうしたゝめ喜八を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)