“手段”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
てだて73.8%
しゆだん14.6%
しゅだん4.9%
3.9%
すべ1.0%
ほう1.0%
シュダン1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、最後に、酒乱の父と強欲な母とをか細い女の手で養う手段てだては、どう考えてもほかにないと、なかば自嘲的にいい放つて、つと座を起つた。
光は影を (新字新仮名) / 岸田国士(著)
我を責むるおごそかなる正義は、我に歎息ためいきをいよ/\しげく飛ばさしめんとてその手段てだてをわが罪を犯せる處に得たり 七〇—七二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「これが外れても、未だ他の手段てだてがある。所詮は、八郎太が一手柄立てさえすればよいのではないか——こういう機——一手柄や、二手柄——」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
けれど今日こんにちおいては、海賊かいぞく餘程よほど狡猾かうかつになつて、かゝる手段しゆだんづることまれ
乘客じようきやく爭奪さうだつ手段しゆだんのあまり、無賃銀むちんぎん、たゞでのせて、甲會社かふくわいしや手拭てぬぐひ一筋ひとすぢ
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ところで、いまさら狼狽らうばいしたのは、そのとき厚意こうい萬分まんぶんいちむくゆるのに手段しゆだんがなかつたためである。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
どうしても、いかなる手段しゅだんをもって、石にみついても! 伊那丸をたすけなければ意義いぎがない! 武士道ぶしどうがない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それだけかれは不屈不撓ふくつふとう気魄きはくをもっているのだが、ときとして負けるのがいやさにずいぶん卑劣ひれつ手段しゅだんを用うることがある。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
こんなわからずやのおやじがいては、とてもじぶんの研究けんきゅうをこのままぶじにつづけることはできない、とわかったので、ぼくはすぐにつぎの手段しゅだんを考えだした。
第一その絵巻物を隠している場所が判らないので、今度は手段を変えてT子を福岡へ連れ出しにかかった。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
もし想ひ出されなかつたとしたら、嘆きは何時終るといふのだ? ゴマカルといふ手段は、私にはない。
我が詩観 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
(今日まで我慢をして来たんだよ。……やっぱり順当の手段で行こうよ)
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
其時そのときひめ庵室いほりへわせられ、この祝言しうげんのがるゝ手段すべをしへてくれい
「さあ、三つの手段ほうがある、首をくくってくたばるか、山へはいって遁がれるか、仲間っ外れを覚悟の上で、世の建て直しにとりかかるか。だが九分九厘は失敗ものだ、大概磔刑はりつけにされるだろう」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
コーヒーンデ明日アスレヌイノチツメ、溜息タメイキホカ手段シュダンナキ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)